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J2京都・闘莉王“オレ流”調整 昇格実現に監督“容認”

[ 2017年1月17日 05:30 ]

新体制発表で記念写真に納まる闘莉王(前列左から3人目)らJ2京都の新加入選手
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 「京の闘将」が動き始めた。J2京都が16日、始動。昨季限りで名古屋を退団した元日本代表DF田中マルクス闘莉王(35)は雪が舞う中、フルメニューを消化。布部陽功新監督(43)からは“オレ流”調整を容認され、シーズン開幕の2月26日・山形戦(西京極)に合わせてコンディションを整えていく。

 時差12時間、気温差20度。地球の裏側にあるブラジルと真逆な環境の中、闘莉王は1時間のフルメニューをこなした。クラブ関係者によると報道陣は約50人。99年に加入したFW三浦知良(現・J2横浜FC)を超える“闘将フィーバー”が巻き起こる中、闘莉王は「自分の力を全て出して、誰もが望むJ1昇格を実現できるようにしていきたい」と気合を入れた。

 すでに布部新監督とも開幕までの調整法をすりあわせた。1月21日には京都U―18と新シーズン一発目の練習試合を予定。同27日には東城陽市内でISE―SHIMAとの練習試合が組まれるものの、どちらも欠場する可能性が高い。布部監督は「個々の状態を見極めながら。ケガをしないように。本人のフィーリングも大事なので」と闘莉王の意向を優先する構え。新天地デビューは鹿児島キャンプ以降になる。

 昨年限りで名古屋を退団。J2降格の責任感から一度は引退も考えたという。そんな中「野口さん(強化部長)と小島さん(強化部)に(11月中旬に)ブラジルまで来ていただいた。“一緒にやろう”という熱い気持ちを感じた。もう35歳。たくさんのタイトル、個人タイトルも取ってきた。迷った。でも、もう一度、本気で頑張ろうじゃないかと思えた」と紫のユニホームに袖を通す決意を固めた。

 前所属の名古屋と違ってフロント、指揮官からの厚い信頼は感じている。あとは自身が結果を残すだけ。10年以来のJ1昇格に導く使者になる。

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