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隼磨 背番3先輩の命日に誓い「松田さん魂伝えていく」

[ 2016年8月5日 07:20 ]

練習前、故・松田直樹さんに黙とうをささげた松本DF田中隼磨(左)

 J2松本は、JFL時代の11年に急性心筋梗塞で亡くなった松田直樹さん(享年34)の命日の4日、かりがねサッカー場での練習前に、黙とうを行った。右眼網膜剥離で離脱中のDF田中隼磨(34)も参加し「同じことがあってはいけない。ファンやサポーターが(今でも)強く思うほど価値があり、貢献してくれた選手。伝えていくのは僕たちの使命」と思いを語った。

 反町康治監督(52)の「黙とう」の一言が響いた。4枚の松田さんの写真を中心に全30選手とスタッフら46人が円を描くように並び、約1分間祈った。観客席には黙とうをささげるサポーターの姿も。反町監督は「マツのためにも、サッカーができる喜びを感じてもらいたい」とイレブンに伝えた。

 「今はサッカーができる状態ではないが、日常生活に戻れた。そういうのを感じながら生きていきたい」と話すのは、J1横浜在籍時から松田さんを慕う田中だ。6月8日の手術から約2カ月がたち、1日から負荷は軽いながらも練習再開。黙とうでは「必ず強くなってピッチに戻るんだって強い気持ちを伝えました」と、胸の内を明かした。

 順調に回復しているが「先を考えて過ごすことはできない」と復帰のめどは立たない。それでも「可能性がある限り、一日でも早くピッチの上に戻れるように、最大限の努力をしていきたい」。松田さんの年に並んだ背番号3は、今季中の復帰に改めて決意を込めた。

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2016年8月5日のニュース