達也９年ぶり２戦連発「みんながつないでくれた」

＜福岡・新潟＞前半、先制ゴールを決め喜ぶ新潟・田中

明治安田生命Ｊ１第１Ｓ第５節 新潟１―０福岡

（4月2日 レベスタ）
　何度も拳を突き上げ、喜びを爆発させた。前半４１分。新潟ＭＦ田中は、ペナルティーエリア内でＦＷ指宿が頭で落としたボールに反応した。「相手が少しちゅうちょしたところがあって、それに助けられて決めることができた」。技ありの右足ボレー。浦和時代の０７年に３戦連続をマークして以来、実に９年ぶりの２戦連続ゴールを決めた。「みんながつないでくれたボールを最後に押し込んだだけ」と感謝を口にした。

　これまでＦＷとしてプレーすることが多かったが、今季からは左サイドハーフが主戦場。今季から指揮を執る吉田監督は「アタッカーのイメージが強いのでアタックの部分を出してほしいと思っていたが、賢く守備もしてくれるし、ハードに動いてくれる。３３歳だが成長している」と評価する。

　この日も何度もベンチ前に立つ指揮官と動きを確認しながらプレーした。「試合に出られているのが一番うれしい。そして勝つこともできた」。少年のような心で純粋に勝利を喜ぶ姿は、０４年アテネ五輪に出場するなど活躍し「ワンダーボーイ」と呼ばれた浦和時代をほうふつさせた。