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スイス当局 FIFA汚職で前事務局長の捜査開始 

[ 2016年3月18日 05:32 ]

 国際サッカー連盟(FIFA)汚職事件で、スイス検察当局は17日、背任などの容疑でバルク前事務局長の捜査を開始した。ブラッター前会長に続き、同氏の右腕として実務を担っていたバルク氏にも捜査が及んだことで、事件は新たな局面を迎えた。

 検察当局は声明で「17日に事情聴取と家宅捜索を行った」と発表したが、詳細は明らかにしなかった。バルク氏は逮捕されていない。

 FIFAの倫理委員会は2月、バルク氏に12年間の活動停止処分と罰金10万スイスフラン(約1150万円)を科すと発表。2018年、22年ワールドカップ(W杯)のカリブ海地域向けの放送権を市場価格よりはるかに安い額で販売したり、W杯チケットの不正転売を促したりするなどの違反行為が認定された。

 検察当局は「倫理委の調査に関連した2件の告発に基づき捜査を開始した」としている。

 FIFA汚職事件をめぐっては、スイス当局が昨年9月、ブラッター氏の捜査開始を発表。同氏は11年に過去の報酬としてFIFAの資金から200万スイスフランを欧州サッカー連盟(UEFA)のプラティニ会長に支払ったことが横領などに当たるとの容疑がかけられている。(共同)

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2016年3月18日のニュース