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ハーフナー、ハリルJ初招集!ザックの二の舞いゴメン 空中戦準備

[ 2016年3月18日 05:30 ]

代表メンバーを発表するハリルホジッチ監督

 18年W杯アジア2次予選のラスト2試合となるアフガニスタン戦(24日、埼玉)、シリア戦(29日、埼玉)に臨む日本代表が17日、発表された。バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は就任後初めてFWハーフナー・マイク(28=ADOデンハーグ)を招集。決定力不足解消に向け、1メートル94の長身FWの高さを生かすパワープレーの攻撃オプションを導入する方針を打ち出した。

 就任2年目を迎えるハリルホジッチ監督が新たな攻撃オプションを導入する。ハーフナーを初招集して「ヘディングが興味深い。彼を使う時はオーガナイズを変えて我々がやったことのないプレーをする」とパワープレーの準備を進めることを断言。「この2試合はサイドからのボールでマイクの頭を狙うことが大事。組み立てが難しかったらロングボールを入れる」と戦術の一端も明かした。選出にあたり、ザックジャパン時代からの映像をくまなくチェック。2月にはオランダに足を運び直接面談もした。

 失敗から学んだ。昨年6月16日、埼玉スタジアムで開催されたシンガポール戦。完全にボールを支配してシュート23本を放ちながら0―0の引き分けに終わり「結果をのみ込めない」と消化できずにいた。速いパス回しでコンタクトを避けることが、日本の長所である認識は変えておらず「攻撃ではグラウンダーで、できるだけ速くボールを走らせないといけない」と強調。その上で「アフガニスタンはかなり引いてブロックを敷く」と守備を固める相手を崩す切り札として、パス回しとは対極にあるロングボールを用意する。

 14年W杯ブラジル大会を指揮したザッケローニ元監督は、アジア予選や親善試合でパスで崩すスタイルを貫いたが、W杯本大会でリードを許す展開になると突如、パワープレーを導入。練習していないロングボールを多用する戦術に、選手が混乱したことも惨敗の一因となった。ハリルホジッチ監督が2次予選ラスト2試合のタイミングでハーフナーを招集した背景には、9月から始まる最終予選を見据えて引き出しを増やす狙いもある。一歩間違えば、日本の特長を消しかねないが「私は日本のどのディテールを伸ばさないといけないか完全に把握している」と自信たっぷりだった。

 ▽日本が次節で2次予選突破を決める条件 突破は各組1位と2位の上位4チーム。日本がアフガニスタンに勝ち、シリアがカンボジアに負ければ日本は1位通過が決まる。それ以外の場合でも他組の結果次第で、日本が各組2位との比較で上位4チーム以内が確定する可能性がある。

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