【名波監督独占手記】忠誠心、犠牲心、自制心…選手のメンタル成長に感心

[ 2015年11月24日 08:20 ]

<大分・磐田>J1昇格を決めスタッフを抱き合う名波監督

J2最終節 磐田2―1大分

(11月23日 大銀ド)
 ジュビロ磐田ファン、サポーターの皆さん。木村社長をはじめ、クラブに携わる全ての皆さん。J1昇格おめでとうございます。

 チームを率いて1年2カ月、一定の成果が出たのはうれしく思います。それも全ては選手たちの努力のおかげだと痛感しています。

 思えば昨シーズン、自他共に認めるサッカーへの自信は打ち砕かれ、樹海をさまようような後ろ向きな自分が存在していました。ジュビロ磐田に関わる全ての方々に不快な思いをさせてしまい、サッカーの難しさや奥深さに翻弄(ほんろう)され、我々の良さを少しも引き出すことができませんでした。それでも支えてくれるスタッフの力は多大で、OBの存在は頼もしく、ファンの声援に励まされ、もう一度目標に向かってブレることなく突き進もうという前向きな姿勢になれたと感じています。

 今シーズン、いろいろな注文を選手たちに課しましたが、特にパワーを使ったワードとして、仲間意識や忠誠心、犠牲心や自制心に大きな変化が見られました。時に我を出したくなるプロアスリートのキャラクターを、どう見え隠れさせるのか、大変頭を悩ませましたが、気付いた時にはこれらの思いがチーム全体に浸透し、1年間通して試合に臨むメンタルの振り幅をコントロールできたと思います。技術、戦術の向上はもちろんですが、あらためて「信じ合う気持ちを胸に闘いに挑む男たちはカッコイイなー(笑い)」と、その成長スピードに感心させられました。苦しく、厳しい時期を乗り越えられた大きな要素だと思っています。

 そして忘れてはならないのが家族の存在です。試合に負けた時、内容が悪かった時、ブーイングを浴びた時など、いつ何時も玄関先で笑顔で迎えてくれた、妻と4人の子供たちには感謝してもしきれません。これからも心折れた状態で帰宅した時は、大きな愛で慰めて(笑い)くださいね。

 最後に12日前に他界した親父へ。

 親孝行は現在も進行中。おふくろと天国でジュビロ磐田の行く末を見守っててください。そして名波色に染まる、自慢の選手たちの背中を押し続けてくださいね。今までありがとう。(ジュビロ磐田監督 名波 浩)

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