×

清武 同点PK&決勝アシストで猛アピール!代表の2列目奪う

[ 2015年11月3日 05:30 ]

<ハンブルガーSV・ハノーバー>PKで同点ゴールを決めて喜ぶ清武

ブンデスリーガ第11節 ハノーバー2―1ハンブルガーSV

(11月1日)
 ハノーバーの日本代表MF清武弘嗣(25)が1日、敵地のハンブルガーSV戦で1得点1アシストと活躍して2―1の逆転勝ちに貢献した。トップ下で先発出場。後半14分にPKで今季2点目となる同点弾を決めると、後半22分には絶妙のクロスで決勝弾を演出した。DF酒井宏樹(25)は右サイドバックでフル出場。ハンブルガーSVのDF酒井高徳(24)はベンチ入りしたが、出番はなかった。

 主審の手がペナルティースポットに向くと、清武は迷わずボールを手に取った。0―1の後半14分、酒井宏のスルーパスを起点とした攻撃で得たPKのチャンス。GKの動きを見極めて逆を突き、右足でゴール右隅に流し込んだ。9月26日のボルフスブルク戦以来となる今季2得点目。チームで1番手のキッカーを自負する男は「基本的にPKは俺が蹴ります。一応、GKをギリギリまで見ました」と胸を張った。

 1―1の後半22分には右サイドから絶妙のクロス。1メートル94のサネの特徴を生かすフワリとしたボールでヘディング弾をアシストした。「サネが見えたので、そこしかないと思って、ふわーっと蹴った」。後半38分に途中交代するまで攻撃陣をリード。立ち上がりから相手に主導権を握られる展開だったが、数少ない好機を生かして逆転した。敵地のハンブルガーSV戦は04年12月以来11年ぶりの勝利となり「内容はひどかったけど、勝てて良かった」。今季は開幕から7試合勝利から見放されたが、10月3日の初白星以降は3勝1敗。清武は最近6試合連続でゴールに絡んでおり、好調のチームを支えている。

 日本代表での存在感も増し、10月8日のW杯アジア2次予選シリア戦、同13日の親善試合イラン戦では、ともに途中出場で切れ味鋭い動きを見せた。11月のW杯アジア2次予選2試合(12日シンガポール戦、17日カンボジア戦)に向けたメンバーは5日に発表予定。この日は交代前に右足を負傷も、翌2日に検査結果は「打撲」と発表され、代表選出に問題はない。本田、香川、宇佐美、原口らのいる2列目のポジション争いはし烈だが、今の清武は欧州組で最も結果を出している選手の一人。クラブでの勢いのままに、ハリルジャパンでも定位置奪取を狙う。

続きを表示

2015年11月3日のニュース