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本田4戦不発で崖っ縁…ベルルスコーニ名誉会長が地元紙が落第点

[ 2015年9月21日 05:30 ]

<ACミラン・パレルモ>前半40分、FKから勝ち越しゴールを決めたボナベントゥーラ(左)を祝福する本田(右)(AP)

セリエA第4節 ACミラン3―2パレルモ

(9月19日)
 ACミランの日本代表、本田圭佑(29)は19日、ホームでのパレルモ戦にトップ下で先発出場したが、得点に絡むことはできなかった。これで開幕から4試合無得点。後半31分に交代するときには13日のインテル・ミラノ戦に続きブーイングを浴びた。20日付のイタリア各紙からも厳しい評価を受け、ポジションを守りきれるのか微妙な状況となってきた。

 待ち受けていたのは2試合連続の大ブーイングだった。3―2とリードしていた後半31分、本田は交代を命じられ、拍手をしながらベンチへ下がった。しかし、スタンドからは、ねぎらいどころか罵声が浴びせられた。試合後は「難しい試合になったが、(コロンビア代表FW)バッカのゴールでしっかり勝ちきることができたのは非常に良かった」と振り返ったが、ミラニスタを満足させることはできなかった。

 前半3分に前線でのプレスでボールをカットするなど、守備では高い貢献度を示した。しかし、攻撃面では開幕から4試合連続で無得点。同19分にスローインを受けてからループシュートを狙ったが、バーの上。この場面がこの日、最大の見せ場となった。得点に絡むこともなく交代。周囲の評価は手厳しいものだった。

 観戦したベルルスコーニ名誉会長はこの日、途中出場したイタリア代表FWの名前を出し、「バロテッリはトップ下もできるだろう」と、暗に本田に失格の烙印(らくいん)を押した。腰痛で離脱中のメネズや、ベルトラッチが復帰すれば、さらにポジション確保は難しくなる。

 一夜明けた20日の地元紙も低評価だった。ガゼッタ・デロ・スポルトはチーム最低の5点をつけた。トゥット・スポルトは「影になっており、トップ下の役割は簡単でないことを印象づけた」と、酷評した。「きょう勝った時点で今一番大事なことは次の試合に連勝すること」と前向きに話した本田だが、自らを取り巻く状況は一層、厳しさを増している。

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