磐田・岡田主将２７２日ぶり公式戦出場へ　指揮官が異例の事前告知

選手間ミーティングで戦術を確認する磐田イレブン

　主将がヤマハスタジアムに帰ってくる！磐田は２９日、天皇杯１回戦・北陸大戦に臨む。名波監督は前日２８日、先発組を異例の事前告知。その一人にＭＦ岡田主将が選ばれた。待望の今季公式戦初出場を前に、３１歳のボランチは「あすの試合は大事なポイントになる」と気合を込めた。

　今季は３度も右足の肉離れに泣いた。１度目は３月のリーグ開幕前日、次は４月下旬、そして最後は６月下旬。リハビリが終わると再び離脱する連続だった。それでもケガは「必要なことだった」と前向きに受け止めている。「自分に起きたことは、自分が引き寄せたこと。自分が変わるためにこういうケガをした」。最後の肉離れから復帰した後は、周囲のアドバイスを参考に、疲労がたまりにくい筋力の動かし方に変えた。「走るのが楽になった」と変化は大きい。

　主将の重責を担い故障と向き合った日々でも練習試合に出れば誰よりも声を上げ体を張ってきた。ひた向きな姿勢を評価する名波監督からも「思いをピッチで出してほしい」と期待を寄せられる。昨年１１月３０日、山形に敗れた昇格プレーオフ準決勝以来となる、２７２日ぶりの公式戦。３１歳の主将が、ようやく輝く時が来る。