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香川、代表戦お手本2発!引いた相手には「サイドから」

[ 2015年8月29日 05:30 ]

<ドルトムントVSオッド・グレーンラン>ゴールを決める香川(ロイター=共同)

欧州リーグ・プレーオフ第2戦 ドルトムント7―2オッド・グレーンラン

(8月27日 ドルトムント)
 ドルトムントの日本代表MF香川真司(26)が今季初のマルチ弾で公式戦3試合連続ゴールを決めた。27日の欧州リーグ・プレーオフ第2戦オッド・グレーンラン(ノルウェー)戦にフル出場。前半40分に左足、後半45分に右足でネットを揺らして7―2の大勝に貢献した。9月のW杯アジア2次予選2試合(3日=カンボジア戦、8日=アフガニスタン戦)に向けて好調を持続。チームは2戦合計11―5で本戦出場を決めた。
【欧州リーグ・プレーオフ】

 3―1の前半40分、ギンターの右クロスがDFに当たって微妙にコースを変えた。ボールはファーサイドに走り込んでいた香川の元へ。左足で押し込み、公式戦3試合連続弾だ。「あそこに走り込むのが自分の良さ。そこに転がってきたのは流れがあると思うので大事にしたい」と笑った。

 6―2の後半45分には右サイドから折り返しに反応。ゴール前でフリーになり、右足で決めた。マンチェスターU時代の13年3月2日、ノーリッジ戦で記録したハットトリック以来のマルチ弾だ。

 食生活の改善が好調の要因だ。今季から就任したトゥヘル監督はカロリー過多を防ぐためピザを禁止。一方で、故障リスク低下のデータ裏付けがある試合後1時間以内の食事を義務付ける。食材もBIO(無農薬有機農法)の自然食品が中心で香川は「チームの食事は昨季までと全く違う。無農薬のものだったり」と説明。個人でもBIOのスーパーに買い出しに行くなど意識は変わった。

 格下から7得点。引いて守る相手を攻略し「中央は堅いのでサイドからのプレーが必要。そこは日本代表にも通ずるものがある」と語った。6月16日のW杯アジア2次予選シンガポール戦では決定力不足を露呈してスコアレスドロー。9月には再びアジア2次予選でカンボジア、アフガニスタンの格下との連戦を控えるが、この試合でブロックを崩すヒントは得た。

 次戦は30日、リーグ戦で原口のヘルタと対戦する。香川は「次の試合が特に大事。フル出場で使ってくれることには本当に感謝しているし、続けないといけない」と力を込めた。日本人対決を制して、W杯アジア2次予選へ。日本の司令塔は心身ともに充実している。

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