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武藤 初先発は電池切れ…終盤2度の決定機逃し初ゴールお預け

[ 2015年8月25日 05:30 ]

<ボルシアMG・マインツ>初先発もノーゴールに終わった武藤

ブンデスリーガ第2節 マインツ2―1ボルシアMG

(8月23日)
 マインツのMF武藤嘉紀(23)が23日のアウェー・ボルシアMG戦で移籍後初先発したが、不発に終わった。4―4―2システムの2トップの一角で後半ロスタイムまでプレー。豊富な運動量で2―1の勝利に貢献したが、2度の決定機を逃して移籍後初ゴールはお預けとなった。

 思わず頭を抱えた。2―1の後半42分、武藤はゴール右でバウムガルリンガーからパスを受けて右足を振ったが、ボールはゴール左に外れた。後半ロスタイムにはカウンターから最終ラインの裏に抜け出しGKと1対1の絶好のチャンス。しかし、シュートはゴール右上の枠外へ。2度の決定機を逃し「1本目は狙いすぎた。2本目は最後まで体力を維持できなかった。FWである以上は最後の2つを決めないといけない」と悔しがった。

 今季公式戦3戦目でつかんだ初先発。2トップの一角でピッチに立ち、走行距離はチーム2位の12・42キロを記録するなど豊富な運動量を見せた。前線から積極的にボールを追うなど守備面で貢献したものの、ボールに触る機会は少なく、前半はシュート0。シュミット監督から「素晴らしいハードワークだった」と称えられても、「自分としては満足していない」と納得はしていない。

 後半ロスタイムに途中交代する際にスタミナは残っていなかった。9日のドイツ杯コトブス戦は後半22分、15日のリーグ開幕戦のインゴルシュタット戦は後半33分からの途中出場。終盤2度の決定機を逃したのは試合体力が衰えていた結果で「試合をこなす回数が少なく、90分走っている時がなかった。もっとコンディションを上げないと」と課題を口にした。地元紙アルゲマイネ・ツァイトンク紙も4点(最高1、最低6)をつけ「1トップとして苦労していた。良い方向に進んでいる。ただ、もう少しやることがある」と辛口だった。

 次戦は29日、ホームでハノーバーと対戦する。順当に日本代表に選出されれば、9月3日のW杯アジア2次予選カンボジア戦(埼玉)に向け、試合後にチームを離れることになる。「勝ち点3につなげられたのは良かった。次は得点、アシストという数字に残る結果を残したい」。消化不良に終わった先発デビュー戦の反省を生かし、移籍後初ゴールにつなげる。

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2015年8月25日のニュース