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開幕戦も任せろ!本田 先制弾&アシストで指揮官に満点アピール

[ 2015年8月19日 05:30 ]

ペルージャ戦の前半、先制ゴールを決めて祝福されるACミランの本田(中央)

 ACミランのFW本田圭佑(29)が今季初の公式戦で1得点1アシストと活躍した。17日、ホームでのイタリア杯3回戦、セリエBペルージャ戦にトップ下で先発。前半10分に左足で先制弾を決めると前半28分に絶妙のスルーパスでアシストした。昨季に続く2年連続でチームのシーズン初得点を記録。23日のフィオレンティーナとのリーグ開幕戦に弾みをつけた。

【本田 日程&成績】

 新シーズンの幕開けを告げる一撃を、本田が決めた。0―0の前半10分、左サイドからのアントネッリからのグラウンダーのパスに反応。中央のルイス・アドリアーノがスルーしたボールを右足でトラップすると、冷静に左足で左隅に流し込んだ。昨年10月19日のベローナ戦以来の得点で勢いづくと、前半28分には中央から前線のルイス・アドリアーノに絶妙のスルーパスを通してアシストを記録。前半14分に強烈なFKを枠に飛ばすなど後半24分に交代するまで輝きを放った。

 千両役者ぶりを発揮した。本田は昨季もリーグ開幕戦のラツィオ戦で先制点を挙げ、チームシーズン初ゴールを記録。09年VVVフェンロ(オランダ)、10年CSKAモスクワ(ロシア)でも開幕弾を決めている。4日のアウディ杯バイエルンM戦では失点に直結するボールロストなどミスを連発。地元紙から「ひ弱。落第」などとこき下ろされたが、今季初公式戦にきっちりと照準を合わせてきた。

 3季連続で背番号10を背負うが、立場は安泰ではない。クラブはトップ下を補強ポイントに挙げ、ミハイロビッチ監督の愛弟子であるサンプドリアのイタリア代表MFソリアーノ獲得を画策。昨季16得点を挙げたFWメネズを2列目で起用する方針も打ち出しており、ヘルニアの手術からの復帰直後だったこの試合でも本田に代えてトップ下に入れた。

 トップ下の定位置争いが、し烈を極める中、ミハイロビッチ監督は「本田?ひどいプレーだったね」とジョークで活躍を称え「得点以外でもいいプレーをしてくれた」と高く評価した。フィオレンティーナとのリーグ開幕戦は23日。本田は開幕先発に大きく前進したが、試合後は取材に応じることなくスタジアムを後にしてピリピリ感を漂わせた。昨季は序盤に得点王争いのトップに立つなど好調だったが、中盤以降は失速。失敗を繰り返さないためにも、1試合の結果に一喜一憂することはない。

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