×

ハリル監督“バルサ流速攻”だ!バイエルン戦教材に即実践

[ 2015年5月14日 05:30 ]

日本代表候補合宿の最終日、「世界基準」をテーマに熱血指導を行ったハリルホジッチ監督

日本代表候補合宿最終日

 国内組28人による日本代表候補合宿は13日、千葉県内で2部練習を行い打ち上げた。前日12日のミーティングではバヒド・ハリルホジッチ監督(62)が世界基準を意識することを選手に要求。6日に行われた欧州CL準決勝第1戦のバイエルンM―バルセロナ戦の映像を見せて、世界トップの戦い方を刷り込んだ。
【日本代表候補メンバー】

 2日間の合宿の最後は全員で円陣となり、ハリルホジッチ監督は「ロシアに行くぞ!!」という言葉で締めた。前夜のミーティングでは「世界基準を意識しろ」と選手にハッパを掛けた。それも3年後のW杯ロシア大会で自らに課した16強以上の成績を残すため。6月からW杯アジア2次予選が始まるが、常に最終目標を念頭に置いてマネジメントを施す。

 世界トップクラスの映像を教材にした。前夜の夕食後のミーティングでは欧州CL準決勝で、バルセロナがバイエルンMを3―0で下した試合を見せた。合宿前にこの試合について「インテンシティー(激しさ)、スピード、戦う意識、タクティクスすべて。ハイレベルなところではディテールが差を生む。この合宿で伝えていければ」と、話していた指揮官。ボールを取られた後の奪い返すスピード。ボールを奪う際、前線からプレッシャーをかける時とそうでないときの使い分けなどについて、熱弁を振るった。約1時間にわたる“講義”が終わり、選手らが部屋に戻ったのは午後11時頃だったという。

 この日の午前練習では11対11のハーフコートのミニゲームを実施。午後練習では守備陣はインターセプト、攻撃陣は縦パスを入れてから手数をかけずにゴールに迫る練習などを行った。映像で見せた欧州トップクラスの一戦を参考にして早速、ピッチ上でフィードバックした。

 わずか2日間の合宿。選手は今後、所属クラブに戻って指揮官の教えを実践していくことになる。6月の親善試合イラク戦、W杯アジア2次予選のシンガポール戦では海外組も選出される。今回参加した国内組28人がメンバー入りするには、よりし烈な競争を勝ち抜く必要がある。キーワードは“世界基準”。意識し続けて体現できる選手だけが生き残る。

続きを表示

2015年5月14日のニュース