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宇佐美 代表エースになる!さらなる飛躍へ“課題”の克服誓う

[ 2015年4月2日 09:45 ]

代表初ゴールから一夜明け、ハリルジャパン定着への意気込みを口にしたG大阪・宇佐美

 代表サバイバルを勝ち抜く。31日の親善試合ウズベキスタン戦で待望のA代表初ゴールを決めた日本代表FW宇佐美貴史(22)が1日、ハリルジャパン定着をあらためて誓った。午前中に帰阪し、そのまま大阪府吹田市内で、所属するG大阪の非公開練習に合流。9日間に及んだ合宿の疲れも見せず、3日から再開するJリーグでの再アピールを約束した。

 歓喜から一夜明け、宇佐美の視線はすでに前だけを見据えていた。「次に向けて生き残るための競争が、金曜日から始まる。初ゴールは反響も多かったし、喜んでもらえて嬉しいですけど、そこはチャラにしてガンバのために頑張りたい」。リーグ再開となるあす3日の名古屋戦(万博)を前に、感慨は封印した。

 今回はフィールドプレーヤー27人が招集されたものの、ハリルホジッチ監督は次回について「21~22人になる」と明言。狭き門をくぐり抜けるため「結果を残すことで勝ち残れると思う。また行きたいという気持ちを常に持ってやっていきたい」と表情を引き締めた。

 代表では2列目左サイド、G大阪では2トップの一角を務める。「(代表の)4―5―1なら左右とトップ下、1トップの4つできる」と万能性に自信を見せる一方で、合宿で提示されたデータ分析を受けて「スプリント回数は増やしたい」と課題の克服も誓った。

 親善試合2試合はともに途中出場だけに、納得はいっていない。「サブで満足する選手は、プロとして失格だと思う。引っ張っていける存在になりたい」。高い意識で、代表定着の“さらに先”も目標にブチ上げた。

 中2日の強行日程も歓迎する。ドイツに渡った11年からの2年間、出場機会に恵まれなかっただけに「試合をこなせない苦しみを知っている。過密日程による疲労なら、死ぬくらいまででも大丈夫。ありがたいし、幸せなこと」。オフなしの疲れより、日々ピッチに立てる充実感が前に出た。

 ガンバのエースから日本のエースへ。輝かしいキャリアに欠けていたラストピースを埋めたアタッカーの、新たな挑戦が始まる。

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2015年4月2日のニュース