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“ハリルジャパン”緊急合宿を計画 W杯予選へ「練習する時間必要」

[ 2015年3月2日 06:07 ]

日本代表監督の就任が決定的なハリルホジッチ氏

 日本代表が4月か5月に強化合宿を行う計画が浮上していることが1日、分かった。次期監督に前アルジェリア代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏(62)の就任が決定的となる中、6月にスタートする18年W杯ロシア大会アジア2次予選までの準備期間が少ないことを受け、短期合宿の開催を検討。3月の親善試合2試合を采配できるかは微妙な状況で、合宿が新生日本の立ち上げとなる可能性もある。

【日本代表日程】

 Jリーグやナビスコ杯、ACLの過密日程の合間を縫って、日本代表が強化合宿開催の検討に入った。期間はウイークデーにJクラブの試合予定がない週の前半が有力で、4月13~15日、5月11~13日が候補に挙がっている。ただ、4月開催の場合は16日に、5月開催の場合も14日に1試合のみ組まれているため試合を控えるチームからの招集は無理となるが、日本協会関係者は「新監督を迎えるにあたり、6月に始まるW杯アジア2次予選までに少しでも練習をする時間が必要」と明かした。

 日本代表はスペインリーグの八百長疑惑の告発受理で解任したアギーレ前監督の後任として、14年W杯ブラジル大会でアルジェリアを16強に導いたハリルホジッチ氏の就任が決定的となっている。既に交渉は基本合意に達しており、細部の詰めを残す段階。早ければ12日の理事会で承認を経て正式契約を結ぶ運びとなるが、就労ビザ取得の手続きを考えると、目標に掲げる27日のチュニジア戦、31日のウズベキスタン戦で采配できるかは微妙な状況だ。計画中の強化合宿が新生日本の始動となる可能性もある。

 今月の親善試合に指揮を執れた場合も、選考期間が短いためメンバーは技術委員会の主導で選出される見通し。いずれにしてもハリルホジッチ氏の色が強く出始めるのは、計画中の合宿となる。Jクラブは7日のJリーグ開幕からナビスコ杯、ACLなど過密日程がスタート。試合間隔が1週間空く貴重なタイミングの代表合宿は通常ならクラブからの反発必至だが、日本代表が非常事態に陥っているだけに、理解を得られる見通しだ。6月に始まるW杯アジア2次予選に向けた貴重な準備期間。欧州組招集は難しいが、ハリルホジッチ流サッカーがベールを脱ぐ注目のキャンプとなる。

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2015年3月2日のニュース