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アギーレ新監督、9月に“弾丸視察” リオ世代から原石発掘だ

[ 2014年7月29日 05:30 ]

8月10日に来日予定の日本代表アギーレ新監督

 日本代表の新監督に就任するハビエル・アギーレ氏(55)がU―21日本代表が出場する9月14日開幕のアジア大会(韓国・仁川)を視察する可能性が高いことが28日、分かった。日本サッカー協会の原博実専務理事(55)が明かしたもので、予定通り8月10日に来日した場合は同11~13日の福岡合宿も視察予定。16年リオデジャネイロ五輪を目指す世代から新戦力を発掘する。

 4年後のロシアで輝く原石を見つけるため、アギーレ新監督が日本と韓国を往復する。U―21日本代表が出場する9月14日開幕のアジア大会について、日本協会の原専務理事は「その時期はJリーグもあるけど(国際空港のある)仁川なんで行ったり来たりもできる。(アギーレ監督が)行く可能性は高い」と明かした。

 メキシコ人新監督にとって9月は繁忙期となる。同5日に初陣となるウルグアイ戦(札幌)、同9日にベネズエラ戦(横浜)を戦う。その2戦を経て、アギーレジャパンには何が必要で何が足りないかを見極める。アジア大会の組み合わせ抽選は来月21日。そこで、1次リーグの日程が確定し、決勝戦(10月2日)まで勝ち進めば最大7試合の視察が可能だ。9月13、20、23、27日はJ1リーグを視察するが、その合い間を縫って韓国へ飛ぶ“弾丸”日程の中、U―21代表の動向にも目を凝らすことになる。

 アジア大会に参加するU―21代表はベスト布陣ではない。既にJクラブには招集を要請済みだが、リーグ戦と重なるため原則各クラブ1人という条件付きの構成だ。大学生などの招集も考えられる。それでも、過去には02年釜山大会で大久保嘉人、06年ドーハ大会で本田圭佑、10年広州大会では山口蛍がアジア大会に出場し、飛躍を遂げた。第二の本田、大久保を探す旅となる。

 現在、アギーレ氏は就労ビザ取得など来日の準備を進めている。原専務理事によれば8月10日の来日が可能となれば同11~13日のU―21代表福岡合宿も視察する見込み。ロシアW杯へ理想のチームづくりをするためなら日韓の往復もいとわない。精力的なアギーレ新監督が実りの秋を迎える。

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2014年7月29日のニュース