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川島 完封でロシアへ再スタート「世界レベルで力示したい」

[ 2014年7月27日 05:30 ]

シャルルロワ戦の後半、セーブするSリエージュの川島

 ベルギーリーグが25日、開幕した。スタンダール・リエージュの日本代表GK川島永嗣(31)はシャルルロワ戦にフル出場し、好セーブを連発。3―0の勝利に貢献した。24日にハビエル・アギーレ氏(55)の日本代表監督就任が発表され、欧州組では初の公式戦。先頭を切って結果を出し、アギーレジャパン入りへアピールした。また、FW小野裕二(21)はベンチ入りメンバーから外れた。

 4年後のロシアへ。川島が絶好のスタートを切った。後半13分、シャルルロワのタインモントとペナルティーエリア内で一対一となったが、体を寄せて至近距離からのシュートをブロック。39分にも、相手CKのこぼれ球をヌドンガラに左足ボレーで合わされたが、ゴール右上に大きく跳んで片手ではじき出した。「良い形でここまで調整できた。またすぐに試合もあるし、自分にとっては、この流れが一番良いと思う」。欧州5年目のシーズンを無失点発進し、手応えを口にした。

 屈辱のW杯を経て、さらなる成長を誓う。10年南アフリカ大会は全試合にフル出場し、16強進出に貢献した。しかし、前回以上を目指したブラジル大会では3試合6失点で、1勝もできずに1次リーグ敗退。「4年間やってきたことを考えると残念。もう少しやれたんじゃないか」と不完全燃焼に終わった。一方で、セービングだけでなくリベロ的な役割まで果たしたドイツ代表GKノイアーの活躍がクローズアップされた。「キーパーがゲームを変えられるという意味ではいい大会だった。GKの可能性も新たに示された」と刺激を受けた。

 だからこそ自身3度目となるロシア大会への思いも強い。新生日本代表の監督もアギーレ氏に決まった。「(退任した)ザッケローニ監督との間でいい経験を積めた。それを大事にして次に生かしたい」と、積み重ねの重要性を強調。代表活動中はもちろん。所属クラブでの練習や試合こそが鍛錬の場であり、新監督へのアピールとなる。

 次戦は30日、欧州チャンピオンズリーグ予選3回戦でパナシナイコスと対戦する。「戦いはこれから。世界レベルで(力を)示したい」と川島は意気込んだ。再びサムライブルーの背番号1を背負うために。自らの新たな可能性を示す4年間の戦いが幕を開けた。

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