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ギリシャは弱い?韓国にホームで“惨めな”0―2完敗…

[ 2014年3月7日 05:30 ]

韓国戦で競り合うギリシャ代表のDFマニアティス(左)

国際親善試合 ギリシャ0―2韓国

(3月5日)
 ギリシャがW杯前最後の地元でのゲームで韓国に0―2と完敗した。FIFAランク61位の相手(ギリシャは12位)に攻守ともさえない内容に終始。W杯後の退任が決まっているサントス監督は「選手は寝ていたようなもの。情熱も意欲もない。私の責任もあるが、こんな惨めな姿は初めて」と嘆くしかなかった。

 調整不足は明らかだった。各国リーグで戦っていた選手たちは疲労を抱え、チーム練習は1日だけ。シオバスとパパスタソプロスの両センターバックがケガで欠場し、守備の連係も欠いた。前半18分、浮き球でDFラインの裏を突かれ、朴主永(パク・チュヨン)に決められて失点。後半10分にもGK起点のカウンターから孫興民(ソン・フンミン)に追加点を許した。1次リーグ2戦目(6月20日)で当たる日本を想定したアジア勢との対戦で俊敏な動きや技術に振り回され、欧州予選10試合4失点の堅守が崩された。

 決定力もなかった。前半23分、フリーになったカツラニスが無人のゴールを狙ったシュートはポストを直撃。31分にはCKからトロシディスのヘッドがクロスバーに当たり、跳ね返りを叩いたA・パパドプロスのシュートもバーに嫌われた。ケガから復帰したミトログルも機能せず、新潟所属の金珍洙(キム・ジンス)は「カバリングをしっかりしていれば大丈夫だったし、W杯予選の映像とは違った」と拍子抜けの様子だった。

 柏などでプレーし、日本を熟知している洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は「日本は(ギリシャに)勝てる可能性があるのでは」とコメント。サントス監督も「日本にはもっと警戒心を持って対応しないといけないと分かった。W杯では本来の姿を見せたい」と巻き返しを誓った。だが、途中出場したベテランのカラグニスは「日本はいいチームだけど楽しい試合になるよ。3カ月後を見てみよう」と余裕の笑みを浮かべていた。

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