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ハーフナー“幻弾”&アシスト!11・16オランダ戦任せろ

[ 2013年10月21日 06:00 ]

ヘーレンフェーン戦に先発し、攻め込むフィテッセのハーフナー(右)

オランダリーグ フィテッセ3―2ヘーレンフェ―ン

(10月19日)
 フィテッセの日本代表FWハーフナー・マイク(26)が19日、アウェーのヘーレンフェーン戦に先発し、“幻のゴール”を含む2得点に絡む活躍で3―2の勝利に大きく貢献した。セルビア、ベラルーシと対戦した日本代表の欧州遠征では十分な出場機会を得られなかったが、W杯メンバー生き残りを懸けた猛アピールとなった。

 大きな背中には確かに感触があった。「カサッて聞こえた。当たったと思うんですけど」。後半27分のFKだ。ハーフナーはキッカーのルーカス・ピアゾンと呼吸を合わせ、相手DFを引きつけながらゴール前に進入。ボールはわずかとはいえハーフナーの背中に当たってゴールに消えた…、はずだった。しかし、公式記録では“背中シュート”は認められずにピアゾンの得点扱い。まさかの幻のゴールとなった。

 もちろん、ハーフナーの相手DFを引きつける動きがあったからこその得点だ。それでも結果に飢えるストライカーは「勝てて良かったですけど、オレの得点にしてくれないかなぁ」と恨み節が止まらない。後半9分には左の深い位置からピアゾンに絶妙なパスを送って1点目をアシストした。勝利に大きく貢献したからこそ、まだ笑えるが、FWとしてはやはり得点が欲しかった。

 コンディションは今季最悪だった。16日まで日本代表としてセルビア、ベラルーシ戦に出場したものの、いずれも試合終盤の短時間に限られた。「2週間で8分しか出ていないというのは、なんか…。そのせいにはしたくないけど個人的には今年一番悪いと思う」。そんな中、得点に絡めたのはFWとしての意地、自覚の表れだった。

 11月16日、再び欧州遠征(ベルギー)に向かう日本代表はオランダと対戦する。両親の母国であるオランダを舞台にフィテッセでプレーするハーフナーには特別な一戦だ。ザックジャパンは現在2試合連続で無得点。夏以降、ライバルとして柿谷も台頭してきた。だからこそ得点という結果に対する貪欲さは一層増した。ハーフナーが幻のゴールも次の糧にする。

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2013年10月21日のニュース