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G大阪首位陥落危機救った!宇佐美同点弾!ロチャ2発

[ 2013年8月5日 06:00 ]

<岡山・G大阪>前半、同点ゴールを決める宇佐美(右)

J2第27節 G大3―2岡山

(カンスタ)
 新参者2人で堅首だ。各地でJ2第27節11試合があり、引き分け以下で首位陥落の可能性もあったG大阪はアウェーで岡山を3―2と下した。7月に加入した宇佐美貴史(21)が同点弾、ロチャ(27)が2発と大暴れ。ホームで栃木に快勝した神戸が2位を守った。

 首位陥落のピンチを、ロチャと宇佐美の新参者2トップの“そろい踏み弾”で救った。

 初スタメンで2得点を挙げたブラジル人ストライカーの実力は紛れもなく本物だ。1―1で迎えた後半10分、ロチャがこぼれ球につめて、デビューから2戦連発となる勝ち越し点を奪うと、その3分後には遠藤の左CKを頭で合わせて3点目。反応の早さ、打点の高さと違った種類の武器を見せた2ゴールに「どちらも自分らしさが出せた得点」と胸を張った。

 最愛の家族の応援が力になった。夫人と3歳の長男・ルカ君が先月25日に来日し、ここ2試合をテレビで観戦。前日3日の出発前には、ルカ君から「点を取るように」とリクエストされた。男の約束を果たす2発に、試合後すぐ電話報告。祝福の声を聞き「みんなが喜んでくれたので嬉しい」と笑顔をはじけさせた。

 追撃ムードを高めたのは宇佐美だった。先制を許して迎えた前半43分に同点弾。「前半で追いつけたのは良かった。チームには点を取り返せる雰囲気がある」。自らが出場した3試合で計9点を叩き出している攻撃力への自信をうかがわせた。

 同時期にチームに加わった2トップには、厚い信頼関係がある。2人ともドイツでのプレー経験があるだけに、会話はドイツ語。日常会話だけでなく、練習や試合で指示が聞こえにくい場合には宇佐美が訳して伝え、連携を深めてきた。この日も西野や大森が足をつるなどタフな戦いの中で、お互いにドイツ語で鼓舞する言葉を掛け合って、最後まで走り抜いた。

 ロチャが2試合で3点を決めれば、宇佐美も3戦3発。チームが決定力不足に泣いたのは、もう過去の話だ。J2最強2トップが、点を取って勝つガンバ・スタイルを貫いていく。

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