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本田 豪州戦間に合わせる!ロシア杯決勝で“最終仕上げ”

[ 2013年6月1日 06:00 ]

新スパイクを履きロシア杯決勝に向けミニゲームで最終調整を行うCSKAモスクワの本田(左)

 ザックジャパンを救えるのは、不動のエースしかいない。日本代表が0―2で完敗したブルガリア戦から一夜明けた31日、CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(26)が先発出場が濃厚な1日のロシア杯決勝アンジ・マハチカラ戦に向け最終調整した。既に29日からチームの全体練習に合流しており、コンディションも上向き。練習ではピリピリムードを漂わせ、4日のW杯アジア最終予選オーストラリア戦(埼玉)への悲壮な覚悟を示した。

【日本代表メンバー W杯アジア最終予選】

 周囲を寄せ付けないオーラを発していた。決戦を翌日に控え、本田は約1時間汗を流した。ミズノがドライブシュート用に開発した新スパイクを履き、ランニングでは先頭を走った。戦術練習は行われなかったが、ボールを手で運ぶゲーム形式の練習や、インターバル走、ミニゲームで調整。同僚は終始、笑顔を絶やさずリラックスムードだったが、本田の表情は最後まで険しかった。

 練習場を引き揚げる際には、「お疲れ様でした」の問いかけにも無反応。いつもなら「お疲れ様でした」と必ず返事をする男がなぜか、ひと言も口にすることなく、うつむき加減でクラブハウスに消えた。ザックジャパンがブルガリア戦で完敗したことは分かっているはず。言葉にはしないものの“自分が出場していたら”のもどかしい思いも脳裏をよぎる。超ピリピリムードは、右太腿痛からの復帰戦となるアンジ・マハチカラ戦への強い意気込みと緊張感の表れだ。

 自身は出場しなかった3月のアジア最終予選ヨルダン戦は1―2で敗戦。その後、試合について問われた本田は「その話はもういい」とだけ答えた。過去でなく先を見据えている姿勢は変わることはない。ロシア杯決勝での活躍はそのまま、オーストラリア戦への期待値に変わる。優勝を手土産に、いざ6・4決戦へ。2連敗中のザックジャパンの救世主が復活へのピッチに立つ。

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