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アグエロ止めた!麻也 昨季王者マンCから大金星

[ 2013年2月11日 06:00 ]

マンチェスターC戦でアグエロ(左)と競り合うサウサンプトンのDF吉田

 サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也(24)が大金星を挙げた。9日にホームで行われた昨季王者マンチェスター・シティーC戦にフル出場し、安定した守備で3―1の勝利に貢献。6日の日本代表のラトビア戦から中2日のハード日程だったが、視察に訪れたアルベルト・ザッケローニ監督(59)に頼もしい姿を披露した。FW李忠成(27)はベンチ入りしたが出番はなかった。

 昨季王者を撃破して、吉田は会心の笑みを浮かべた。1月に就任したポチェッティーノ監督は速いプレスと最終ラインを高く保つことを求めてきたが、それが見事に機能した。「やっていて楽しかった。パスコースが限定でき、守備も的が絞りやすい」。序盤から主導権を握り、アルゼンチン代表FWアグエロらマンチェスターCの強力攻撃陣をほぼ完璧に封じ込めた。

 これでリーグ戦は21試合連続フル出場。通算22試合出場となり、元日本代表MF稲本(現川崎F)がフルハム在籍時の03~04年シーズンに記録したプレミアリーグの日本人シーズン最多出場に並んだ。英メディア「スカイスポーツ」は「(マンチェスター)シティーの攻撃をよく抑えた」と評価し、チーム最高タイの8点を与えた。

 内助の功が安定したパフォーマンスを支えている。昨夏に名古屋時代から交際していた一般女性と結婚。「いつも食事を作ってもらえる。ありがたい」と感謝する。生活が落ち着き始めた昨年11月以降はリーグ戦16試合でわずか3敗。チームは15位とあって「これに満足せずにやっていきたい」と気を引き締めるが、後方支援は大きな原動力となっている。

 スタンドではザッケローニ監督が視察した。日本は3月26日の最終予選ヨルダン戦に勝てば、5大会連続のW杯出場が決まる。イングランドでのプレーにも風格が漂ってきた吉田が、クラブも日本代表もけん引する。

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