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ブラジル不発…王国の誇り挫かれるドロー発進

[ 2011年7月5日 06:00 ]

<ブラジル・ベネズエラ>相手の厳しいマークにあうブラジル・ネイマール(左)

南米選手権 ブラジル0―0ベネズエラ

(7月3日)
 南米選手権は1次リーグB組の2試合が3日に行われ、3連覇を狙う王者ブラジルはベネズエラと0―0で引き分けた。注目の19歳FWネイマールら強力攻撃陣が不発。パラグアイとエクアドルも0―0で引き分けた。

 よもやの結末だった。過去18勝1分け1敗と圧倒してきたベネズエラを相手に0―0。王国、そして前回王者でもあるブラジルのプライドを傷つけられ、マノ・メネーゼス監督は不満げだった。

 「悪い結果だ。前半はチャンスがあったが、後半は違った。攻め切るだけの速さに欠けていた」

 序盤からペースを握って攻撃を重ねた。前半28分にはアレシャンドレ・パトがバー直撃のシュート。先制は時間の問題かと思われたが、ゴール前の精度が上がらない。世代融合の過渡期で微妙に歯車がかみ合わず「選手がいないのにクロスを入れすぎ」と指揮官。19歳の新星ネイマールはドリブル突破などで存在感を示し、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたが「好機をたくさん逃した。もっと改善していかなければ」と反省を口にした。

 ボリビアと引き分けた開催国アルゼンチンに続いて格下とドロー発進。GKジュリオ・セザールは「もはや簡単に勝てるチームなど存在しない。どちらにも勝機がある11人対11人の戦いなんだ」と訴えた。2強にばかり注目が集まる大会に、波乱の予感が漂ってきた。

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2011年7月5日のニュース