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マンU 逆転負け以上に痛いルーニー離脱

[ 2010年4月1日 06:00 ]

<バイエルンM・マンチェスターU>後半ロスタイム、右足首を痛め、ピッチに倒れこむルーニー(左)

 欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第1戦は30日に2試合が行われ、昨季準優勝のマンチェスターUは後半ロスタイムの失点でバイエルン・ミュンヘンに1―2で逆転負けした。FWウェイン・ルーニー(24)は前半2分に先制ゴールを決めたものの、相手の決勝点の直前に右足首を負傷。7日の第2戦の出場も微妙な状況で、敗戦以上に大きな痛手となった。

 敵地での引き分けが目前だったロスタイムに、最悪のエンディングが待っていた。ルーニーはバイエルンMのゴメスにジャンプしながら体を寄せたが、着地で右足首をひねった。すぐに手を上げて故障をアピール。その間に決勝ゴールを決められた。苦痛に表情をゆがめ、肩を支えられながらルーニーがピッチ外に出ると、その直後に逆転負けを知らせる笛が鳴った。

 試合後は右足にギプスを着け、松葉づえをついて引き揚げた。ファーガソン監督は負傷の状況について「足首に痛みを感じている。様子を見ないといけない」と説明。31日に精密検査を受けることになった。

 1トップに入ったこの日は、開始わずか65秒でナニのFKから左足で先制点を叩き出した。勝負強さは健在だけに、悔やみきれない負傷だ。首位に立つプレミアリーグでは、勝ち点1差の2位チェルシーとの大一番を3日に控えているが、指揮官は「出場は微妙」ととらえている。バイエルンMとの第2戦までに完治する保証もない。31日付の英スカイスポーツは負傷から一夜明けてミュンヘンのホテルから無言で車に乗り込む様子に加え、右足首は捻挫で全治2~4週間と報じた。

 マンチェスターUが欧州CLのアウェー戦で敗れるのは07年5月のACミラン戦以来。不敗の大会記録は16試合で止まった。98~99年シーズン決勝では同じバイエルンMを相手にロスタイムの2得点で劇的な逆転優勝を飾り「カンプ・ノウの奇跡」と呼ばれたが、今回は屈辱を受ける側に回った。自己最多の今季34得点のルーニーの活躍で、リーグ杯に続いてリーグ戦&欧州CLのタイトル奪取も狙える位置につけていたが、エースの負傷は一転して暗い影を落とした。

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2010年4月1日のニュース