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またルーニーの頭!4発呼んだ8強決めた

[ 2010年3月12日 06:00 ]

<マンチェスターU・ACミラン>前半13分、豪快なヘディングで先制ゴールを決めるルーニー

 欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第2戦の2試合が10日に行われ、昨季準優勝のマンチェスター・ユナイテッドはホームでACミランに4―0と大勝し、2戦合計7―2で8強に進出。イングランド代表FWウェイン・ルーニー(24)が好調なヘディングによる先制点など2得点を挙げ、公式戦30得点を達成した。

 ルーニーの頭がまたもやマンチェスターUに勝利を呼び込んだ。前半13分、DFネビルの右クロスに合わせてジャンプすると頭をねじってこん身のヘディング。先制点で2戦合計4―2とし、勝利を決定づけた。さらに後半1分の追加点で今季公式戦30得点、最近10試合では14得点と量産ペースが止まらない。エースは「チームとして素晴らしいプレーができた。勝利にふさわしい内容」と誇らしげに振り返った。

 C・ロナウドが移籍した今季はセンターFWに定着。ゴール前の仕事に集中した結果として得点が飛躍的に増えた。特筆すべきはヘディングでの得点。決して大きくはない1メートル78の上背で昨季までキャリア通算4得点だったが、今季は既に10得点だ。特に最近10得点のうち8得点が頭から。成長したストライカーは「取り組んでいることだからうれしい」と笑った。

 ペナルティーエリア内を主戦場とする今季は必然的にヘディングの機会が増え、連日居残り練習を行った。「あらゆる角度からボールを上げてもらっていた」とクラブ関係者。ファーガソン監督が「グラウンドを引き揚げさせるのに苦労するんだ」と苦笑する練習の虫が、長年の課題を得意分野に生まれ変わらせた。

 この日はかつてクラブ最高の人気選手だったベッカムが対戦相手として登場。途中出場で地元ファンから歓迎された元貴公子の姿に「素晴らしかったね」と話したが、主役の座は譲らなかった。

 最近10戦で14発のハイペースを維持し、CLで決勝まで勝ち残れば今季得点数は49・6となる計算。08年のC・ロナウド(42得点)はおろか64年にデニス・ロー(46得点)が記録したクラブ最多記録更新も視界に入る。

 「チームの優勝に集中したい」と話すルーニーだが、記録更新はシーズン後に控えるW杯への弾みにもなる。マンUのエースから目が離せない。

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2010年3月12日のニュース