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内部からフィンケ批判「サカつくじゃないんだから」

[ 2010年3月7日 06:00 ]

<鹿島・浦和>後半、オフサイドの判定に抗議する浦和・フィンケ監督(左から2人目)

 【浦和0―2鹿島】浦和・フィンケ監督の采配に疑問が残った。1点を追う展開となったことで、後半23分にボランチの細貝に代えて、攻撃的MFの位置に田中を投入。2列目の柏木をボランチに下げる攻撃的布陣を敷いた。さらに後半38分には坪井に代えて原口を起用。エジミウソン、田中の2トップにしてエスクデロ、ポンテ、原口を2列目に並べ、阿部をボランチから最終ラインに下げて坪井の穴を埋めた。

 後半38分以降、中盤より前は全員が攻撃的選手。ボランチの位置から前線に効果的なボールを配球していた阿部を最終ラインに下げたこともあり、チームのバランスは大きく崩れてしまった。ある主力選手は「ボランチが柏木だけになり真ん中がぽっかり空いた。攻撃的な選手ばかり入れても前が込み合ってしまう」と困惑していた。

 フィンケ監督は「リスクを冒して攻撃すればカウンターの危険性があるのは当たり前」と積極策が結果的に裏目に出たことを強調したが、2失点目を許した瞬間に勝負が決まるだけに、最低限のリスク管理は必要だった。練習試合で主に採用していた2トップではなく1トップの布陣を敷いたことも不可解。関係者は「単に攻撃的な選手を並べただけ。“サカつく(テレビゲーム)”じゃないんだから」と采配を痛烈に批判した。

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2010年3月7日のニュース