×

大宮完勝!病気の塚本のために結束

[ 2010年3月7日 19:41 ]

大宮―C大阪 前半14分、先制点を喜ぶ大宮イレブン

 【大宮3-0C大阪】J2とはいえ、昨季は100得点を挙げたC大阪の攻撃をきっちり封じ、3得点を奪っての白星発進。大宮には選手が一丸になる理由があった。

 ホームでの開幕戦という以上に「塚本を勇気づけよう」という気持ちが選手に働いていた。右大腿骨骨肉腫という骨のがんを公表し、手術を控えるチームメートが「背中を押してくれた」と主将の藤本は言う。

 攻撃力がある相手に対し、守備陣には新戦力が多い。それでも大分から来た深谷は中央の高い壁になり、守備的MFに入った北朝鮮代表の安英学は気迫を全面に出して香川、乾ら若き点取り屋を抑え込んだ。

 守備の安定が攻撃のリズムを生み、前半14分に橋本がCKを直接けり込んで先制。ラファエルは44分に絶妙なパスで石原のゴールを演出すると、後半にFKのはね返りを得点し、ゴール裏のサポーター席前にはられた塚本の背番号2のユニホームを指さして喜んだ。

 1得点、1アシストのブラジル人FWは「(塚本)泰史を励ますつもりが、逆に彼から力をもらった」。病気の仲間のために結束し、大宮が最高のスタートを切った。

続きを表示

2010年3月7日のニュース