×

返り討ちだ!磐田 開幕戦は因縁の仙台

[ 2010年2月27日 10:23 ]

開幕戦を前に早くも火花を散らす磐田・大井(左)と仙台・渡辺

 「2010Jリーグキックオフカンファレンス」が26日、東京・港区のホテルで開かれた。18年目のJリーグ開幕を3月6日に控え、J1、J2の計37クラブの監督、主力選手が意気込みを表した。磐田はホーム・ヤマハでの初戦で、7年ぶりJ1復帰の仙台と激突。08年の入れ替え戦の返り討ちで、5年ぶり白星発進へDF大井健太郎(25)は気合を入れ直した。

 自然と気持ちが高まった。08年の入れ替え戦と同じ顔合わせとなる開幕戦。大井は「仙台は昨年J2の厳しい戦いを勝ち抜き優勝している。チームとして力がある」。仙台DF渡辺広大(23)と健闘を誓いながら、スタートダッシュへの決意を新たにした。
 一昨年12月の前回激突は1勝1分け。大井は引き分けたアウェーでの初戦に途中出場している。肌で感じた組織力を警戒しながら、今季から仙台のユニホームを着る元同僚のMF太田へ「活躍するのは2戦目からにしてもらう」と先制「口撃」。加入8年目で初の開幕先発の座をつかみ、レベルアップした姿を見せる構えだ。
 相手は、入れ替え戦でも指揮を執った手倉森誠監督(42)が「ホームでの初戦につなげる意味でも開幕戦は大事」と力を込め、渡辺も「入れ替え戦の敗戦があったからこそ今の自分たちがある。(磐田は)2トップが誰でも強力だが、しっかり守りたい。太田さんもブーイングで迎えてほしいんじゃないですか」と雪辱へ並々ならぬ闘志で臨んでくる。
 それでも、入れ替え戦当時、コーチだった柳下正明監督(50)は「相手はメンバーがあまり変わっていない。雰囲気が分かっているので、昨年ほどの難しさはない」と自信をのぞかせる。昨季開幕戦はホームで、初昇格の山形に2―6で大敗。指揮官は、情報不足を要因に挙げるとともに、今年はその不安が解消されていることを強調。06年に福岡と引き分け、07年には柏に0―4、そして昨年と昇格組に苦戦する負の連鎖を断ち切る手応えをにじませた。
 「(チームの)状態は良くなっているし、結果を出したい」と柳下監督。27日、J2甲府との練習試合で返り討ちに弾みをつける。

続きを表示

2010年2月27日のニュース