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2トップ関係修復へ…PK1番手はジュニ

[ 2009年10月21日 06:00 ]

練習に励むジュニーニョ(左)と鄭大世(右)

 J1初優勝を目指す首位・川崎Fの関塚隆監督(48)が、17日の大宮戦でPKキッカーをめぐって対立したFWジュニーニョ(32)とFW鄭大世=チョン・テセ=(25)の関係修復に乗り出した。次節の広島戦(25日)へ向けて練習を再開した20日、2人と話し合い、PKキッカーの1番手はジュニーニョとする方針を示した。

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 約3年3カ月ぶりの首位で初めて迎える練習は微妙な空気が漂っていた。大宮戦を反省する約40分のミーティングの後、選手、スタッフが次々とピッチに出てきてフィジカル練習が始まった。だが、関塚監督、鄭大世、ジュニーニョの3人はクラブハウスから出てこなかった。
 ジュニーニョは10分後、鄭大世は20分後に現れた。25分後にようやく姿を見せた関塚監督は「オレが何とかしないといけないかなと。あのようなシーンがまた起きてはいけない」と話した。
 大宮戦の前半15分に鄭大世が獲得したPKをジュニーニョが失敗。前半37分に再びPKを獲得した鄭大世がキッカーを譲らず、ジュニーニョが激怒。鄭大世がそのPKを失敗したためムードはさらに険悪になった。ジュニーニョの演出から鄭大世が2得点し問題は解決したかに見えたが、PKキッカーはエースが務めるのが不文律となっているブラジルで育ったジュニーニョの怒りは収まっていなかった。
 そこで関塚監督が関係修復に乗り出した。ミーティングでは今まで暗黙の了解で決まっていたPKキッカーについて1番手がジュニーニョであることを明言。渦中の2人とは3者会談、さらに個人面談を行い「テセの気持ちも分かるし、ジュニと話をしてPKキッカーは私たちが考えているより重いものだと思った」と2トップの意見に耳を傾けた。「話はしましたがノーコメント」と鄭大世。ジュニーニョはまだ引きずっている様子で今後も話し合いを継続するが、庄子強化部長は「心配することはないと思う」と楽観的に話した。
 25日には6位・広島と対戦。「一番最後に(首位に)立っていないと意味がない。とにかくみんなで頑張るだけです」とMF中村。残り5試合勝ち続けて初タイトルを手にするためにも、2トップの関係が気になるところだ。

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2009年10月21日のニュース