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“進化した本田”FK弾でアピールを

[ 2009年1月26日 06:00 ]

ミニゲームで汗を流す本田圭佑

 日本代表は25日、アジア杯最終予選バーレーン戦(28日)に向けた現地での2日目の練習を行い、24日にオランダからマナマ入りしたMF本田圭佑(22=VVVフェンロ)が練習に合流した。チームがオランダ2部に降格した今季は、意識改革に成功。2部リーグ内の評価も急上昇しているレフティーは、昨年6月22日以来となる2度目の招集で進化した姿を見せつけるつもりだ。

【日本代表メンバー
アジア杯最終予選A組


 本田が軽快な足取りで代表に合流した。パス回しでは金髪をなびかせながら巧みな足技を披露。表情には、自信があふれていた。昨年6月22日のW杯3次予選のバーレーン戦以来、約半年ぶり2度目の日本代表の招集。「日本代表は選手にとって誇り。だから、どんなタイトな日程で呼ばれても駆け付ける。久しぶりだし出場のチャンスもあると思うから、とても楽しみ」と胸を躍らせた。

 積極的な意識改革が、岡田監督にも届いた。昨夏にVVVフェンロの2部降格に伴い、欧州1部のクラブへの移籍を画策したが、オファーはJリーグの浦和だけだった。フェンロに残留したものの、一時は「2部でのプレーはキャリアの中であり得ないと思っていた。こんなに追い込まれたことはなかった」と失意を味わった。

 それでも「やるしかないという立場になって失うものはなくなった」と意識を変え、今季は21試合で10得点と爆発。関係者によると、今では将来のスター候補が集うオランダ2部で最も高評価を得ている選手という。本田も「フェンロでやってることをどれだけ出せるか。半信半疑な部分もあるけど自信はある」と話した。

 前回の招集では、FKの場面でMF中村を制してキッカーを務める場面もあった。今回も「それは、ボールがあったら蹴りたくなりますからね」と得意のFKで積極的にゴールを狙っていく考えだ。2月11日のオーストラリア戦に向けて「アピールするチャンス」と話したレフティーが、代表で進化した姿を見せるときがやって来た。

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2009年1月26日のニュース