×

岡ちゃん計算狂った!俊輔ぶっつけ本番も

[ 2008年10月28日 06:00 ]

スタッフ会議後、取材に応じる日本代表・岡田監督

 W杯アジア最終予選のカタール戦(11月19日、ドーハ)に進退をかける日本代表・岡田武史監督(52)の構想に狂いが生じた。セルティックMF中村俊輔(30)は11月16日のハミルトン戦を終えてから代表に合流するが、移動便の関係で翌17日の練習に参加できない可能性が判明。また、フランクフルトのMF稲本潤一(29)も左太腿裏を肉離れしており、欧州組を頼りとする岡田監督にとって思わぬ誤算となった。

【日本代表レプリカジャージ


 わずか1日だが、岡田監督には大きな損失だ。中村がカタール戦2日前の練習に参加できない可能性が出てきた。「最悪、(合流は)月曜(17日)の夜中になると聞いている。それだと厳しい」。前日だけでは得点源のセットプレーを練習する時間も限られる。大黒柱が“ほぼぶっつけ本番”で臨まざるを得ない危機に、表情も厳しくなった。
 セルティックは16日、アウェーでハミルトンと対戦。グラスゴーに車で約1時間かけて戻る必要があり、空路でロンドン・ヒースロー空港まで移動したとしても、16日中にカタールへ出発する直行便には間に合わない。中村は27日の練習後、「当日(16日)移動は疲労もあって無理。翌日にグラスゴーを出る」とあきらめたように話し、「試合前日の1回しか練習できない。これまで1回はなかったけど、火事場のクソ力で乗り越えるしかない」と苦笑いした。岡田監督も「できるだけ早く合流できるように探ってもらっている。ヘリコプターか、落下傘で飛び降りるか…」と、さえないジョークを口にするしかなかった。
 もう1つの誤算は稲本だ。25日のコトブス戦で左太腿裏を負傷。検査の結果、肉離れと判明した。岡田監督は「MRI(磁気共鳴画像装置)検査で軽い出血があった。2週間で復帰できるんじゃないかと言っているがハムストリングは再発すると長くかかるから」と、最悪の場合は招集を見送ることも考えている。
 ウズベキスタン戦が出場停止だったMF松井は復帰するものの、所属するサンテチエンヌでレギュラーを獲得できておらず、コンディション面に不安を残す。勝ち点4で最終予選A組2位に並ぶカタールに敗れれば、解任の可能性もある岡田監督にとって、欧州組の誤算はかなり痛い。

 <招集は「24人ぐらい」>岡田監督はカタール戦の招集メンバーについて「24人ぐらいと考えている」と明かした。日本代表合宿は10日から始まるが、欧州組の合流は現地入り後。G大阪のMF遠藤は11月12日にACL決勝第2戦があるため、カタールに出発する同15日から合流する。シリア戦(11月13日)のメンバーについては「シリアだけ呼んで、すぐに落とすというのは考えていない」と話しており、国内組20人前後で戦うことになる。

続きを表示

2008年10月28日のニュース