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香川アピール弾に岡ちゃん再招集約束?

[ 2008年4月24日 06:00 ]

<日本代表・筑波大>相手DFを振り切り、ドリブル突破する香川(右)

 日本代表候補合宿最終日の23日、岡田ジャパン初招集の“新顔”が結果を出した。千葉県内で行われた筑波大との練習試合で、MF香川真司(19)の先制弾に始まり、FW永井雄一郎(29)、FW赤嶺真吾(24)もゴールを決めた。選手選考も狙いだった今回の候補合宿。岡田武史監督(51)は収穫を口にした上で、香川ら複数の“新戦力”を今後も招集する考えを示した。

 岡田ジャパンでの初招集メンバーが11人にも及んだ今合宿。新メンバーのチェックがテーマの1つだったが、岡田監督にとっては喜ばしい結果となった。最初に期待に応えたのが19歳の若武者だ。前半8分、今野の左クロスを巧みなトラップで足元に落とし、すかさず左足を振り抜いて左隅にぶち込んだ。「いい形でゴールして、結果としてよかった。できることはできたし、技術的にはやっていける」。22日の練習では闘莉王、寺田を振り切ってゴールを決めたのに続き、実戦でも答えを出して自信を深めた。

 香川が火付け役となり、後半9分には巻が前線で奪ったボールを永井が決め、40分には赤嶺が中村憲のクロスを低空ヘッドで押し込んだ。結果的に全得点が新メンバーによるもの。岡田監督は「Jで見ている以外の驚きがあった。短い3日間だったが、新たな発見があった。10人ぐらい呼んだことのない選手がいたが(今後はそのうちの)1人、2人じゃない人数が入ってくるんじゃないか」と満足げに振り返った。

 5月のキリン杯と同時期にはU―23日本代表のトゥーロン国際大会があるため、U―23代表メンバーでもある香川の今後は流動的。だが、岡田監督は「センスも技術もあるが、呼んでみて精神的にもタフだった」と再招集を約束したかのようなコメントを残した。

 新メンバーの加入は“常連”にも刺激を与えた。MF中村憲は「新しい選手のプレーを理解して、自分もどういう選手か知ってもらいたいというのはある。でも、ライバルです」と気を引き締めた。中沢、鈴木、高原ら主力が相次ぐケガで合宿参加を見送ったのはマイナス材料だが、岡田ジャパンはそれ以上に大きな収穫を得た。

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2008年4月24日のニュース