【レパードS】野中&根本師の師弟コンビ アラレタバシルで悲願タイトルだ!「先生の思いに応えないと」

[ 2024年8月2日 05:25 ]

<レパードS調教>丸山の構えるカメラに笑顔でポーズをとる野中(撮影・郡司 修)
Photo By スポニチ

 新潟の3歳ダート重賞「第16回レパードS」では野中悠太郎(27)が根本康広師(68)との師弟コンビで初タイトルに挑む。

 師弟で悲願初タイトルを狙う。野中はレパードSでデビュー時から所属する根本厩舎のアラレタバシルで、自身初の重賞制覇を目指す。26年春に70歳定年を迎える根本師。騎手時代にダービー(87年メリーナイス)を制した名手だが、調教師としては重賞未勝利。恩返しとなる厩舎初タイトルも懸かる。「“老後の楽しみはおまえら弟子の競馬を見ることだ”と。僕はそんなことを言ってくれる先生の思いに応えないといけない」。熱い思いの野中に対し、根本師は「俺はジョッキー時代に獲れるものは獲っているからね。俺のことよりも頑張っている悠太郎には何とか重賞を獲ってほしいよ」と静かに見守る。

 今年で10年目を迎えた野中は重賞38度目のチャレンジ。過去最高着順は20年クイーンC(セイウンヴィーナス)、同年ダイヤモンドS(オセアグレイト)の3着だ。「ダイヤモンドSの時は(2番人気で)“勝てそう”と思って、僕がイレ込んじゃってたから。それがなければ結果は違っていた。ただ、今回は冷静でいられている。自厩舎ということもあるんでしょうけどね」。苦い記憶から4年。多くの経験を積んだ今、気負いは一切ない。

 前走ユニコーンSは離された6着。それでも「落鉄して進んで行かなかっただけ。最後はきっちり追い上げられているし能力はある。いい感じに調整できているし、今回の方が流れも向きそう。十分チャンスはある」と逆襲に自信をのぞかせる。一蓮托生(いちれんたくしょう)で駆けてきた2人が、真夏の3歳ダート頂上決戦に挑む。 (鈴木 悠貴)

 ◇野中 悠太郎(のなか・ゆうたろう)1996年(平8)12月29日生まれ、福岡県出身の27歳。美浦・根本厩舎所属で15年3月にデビューし、同年7月19日の福島1R(キャラメルサレ)で初勝利。兄弟子に丸山元気、妹弟子に藤田菜七子、弟弟子に長浜鴻緒がいる。JRA通算4132戦107勝。1メートル61、46キロ。

続きを表示

この記事のフォト

「2024 秋華賞」特集記事

「府中牝馬S」特集記事

ギャンブルの2024年8月2日のニュース