【岸和田競輪 パールカップ】石井貴子が劇的復活 大ケガ乗り越え「本当に信じられない」

[ 2024年6月13日 19:17 ]

ゲストの島谷ひとみ(右)に祝福され右腕を上げる石井貴子
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 「第2回パールカップ」の決勝戦が岸和田競輪場で行われ、石井貴子(34=千葉・106期)が優勝。「ガールズグランプリ2024」(12月29日、静岡)の出場権と優勝賞金540万円を獲得した。

 お立ち台で感極まった。「いい時も悪い時も“頑張れ!”と声をかけてくださる方がいて…。直線では必死で何も分からなかった」

 同じ106期、奥井迪の後ろを回った。その奥井が先行態勢に入った山原さくらを打鐘3半から一気にカマし切る。石井もスピードに乗った。

 「幸運とはいえ奥井さんの番手にハマることができた。この場所だけは絶対に譲らない」

 懸命に踏ん張る奥井を最後の直線でかわした。「信じられない。何回もつねってちょっと痛かった」。奥井が2着。若い力が台頭するガールズケイリン界にあって、長く支えてきた106期が意地のワンツーを決めてみせた。

 21年5月、京王閣のガールズケイリンコレクションで落車した。右肋骨多発性骨折及び血気胸。その後もケガに泣かされ続け、今回のパールカップがG1初出場だった。

 「心が折れてしまって走れないと思う時期もあった。こういう時が来るのが本当に信じられません。たぶん私が一番びっくりしてます」

 高校、大学ではアルペンスキーで鳴らし、早大卒業後は商社へ。しかし、ライバルたちとのしびれるような勝負が忘れられず、ある時、目にした「ガールズケイリン選手募集」の広告を見て、転身を決意した。

 これでグランプリの権利も獲得。「そのことも信じられない。この先も今の時点でやれることを一つずつやっていくだけです」。34歳。鋭い勝負勘はケガを経て、より研ぎ澄まされた。石井貴子の全盛期は、ここからなのかもしれない。

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