【阪神大賞典】テーオーロイヤル 重賞連勝 天皇賞・春の主役候補に名乗り

[ 2024年3月18日 05:24 ]

<阪神11R・阪神大賞典> 直線で後続を突き放し、勝利すしたテーオーロイヤル(左)(撮影・亀井 直樹) 
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 「第72回阪神大賞典」はテーオーロイヤルがV。天皇賞・春(4月28日、京都)の主役候補に名乗りを上げた。

 昼過ぎから降り出した雨で渋った馬場も関係なかった。好位のインで運んだテーオーロイヤルは終始、抜群の手応え。折り合いはピタリとついて他馬が動き出してペースアップした2周目の向正面からも菱田が軽く促すだけ。直線に向いてゴーサインを出すと、一気に突き放した。鞍上が後ろを振り返る余裕さえ見せて2着ワープスピードにつけた着差は何と5馬身。検量室前に引き揚げてきた菱田は「めっちゃ強い!」と口にして右手で相棒の首筋をなでた。「あまり重い馬場の経験がなかったのでどうかなと思ったんですけど全く問題なかったです。ゴール板までスピードが衰えることなく走り切ってくれたので本当に凄いなと思いました」と絶賛した。

 22年ジャパンC14着後に右後肢骨折が判明して長期休養を強いられたが、使うごとに調子を上げてきた。前走・ダイヤモンドSで2年ぶりVを果たし、中3週でここへ。岡田師は「前回(のハンデ)が58・5キロでダメージを心配したけど、それが全くなかった」と状態面を見極めて出走を決めた。阪神大賞典が3月に実施されるようになった87年以降、同年ダイヤモンドSとの連勝は11頭目のチャレンジで初の快挙。「100%復活して、それにプラスアルファだね。体重はあまり変わっていないけど、見た目に大きく見せる。筋肉にメリハリがついた」と充実ぶりを強調した。

 最高の形で天皇賞・春(4月28日、京都)に弾みをつけた。一昨年3着で盾獲りはならなかったが当時とは手応えが違う。岡田師は「今日の競馬が物語っているよね。トモがしっかりしてきたから、この馬場でも走れたし(馬も)やる気になっている」と目を細める。堂々、主役として本番へ。「菱田も自信を持って行けると思う」と弟子と臨む大舞台に胸を躍らせていた。

 テーオーロイヤル 父リオンディーズ 母メイショウオウヒ(母の父マンハッタンカフェ)18年3月6日生まれ 牡6歳 栗東・岡田厩舎所属 馬主・小笹公也氏 生産者・北海道浦河町の三嶋牧場 戦績17戦7勝(重賞3勝目) 総獲得賞金2億9448万6000円 馬名は冠名+王にふさわしい。

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