【天皇賞・秋】ドウデュース 最終追い初の坂路でパワフル!武豊「いいレースすることに集中」

[ 2023年10月26日 05:26 ]

坂路を単走で追い切るドウデュース
Photo By 提供写真

 芝2000メートルの最強馬を決める「第168回天皇賞・秋」(29日、東京)の追い切りが25日、東西トレセンで行われ、昨年のダービー馬ドウデュースは栗東坂路でパワフルな動きを見せた。馬なりのまま4F52秒8~1F12秒0の好時計をマーク。ダービー以来となる国内G1に向けて万全の仕上がりをアピールした。コンビを組む武豊(54)が勝てば、保田隆芳元騎手が持つ天皇賞・秋7勝の記録に並ぶ。

 パワーアップした昨年のダービー馬がG1仕様の状態に仕上がった。ドウデュースは最終追いとしては初めて坂路を選択。友道師は「先週の動きを見てスピード調教はもう要らないと思ったので」と説明する。前川助手を背に単走馬なりながらもパワフルな脚さばきで駆け上がり、時計は4F52秒8~1F12秒0の好時計。「時計は速かったけど助手とも話して“無理はしていない”と。それで、あの時計だから本当に具合はいい」と太鼓判を押した。

 圧巻だったのが武豊が騎乗したCWコースの1週前追い。3頭併せの最後方追走から直線で僚馬を置き去りにした。鞍上は「やっぱりいいなと。さすがドウデュースだなと思った。反応も速いし、総合力が高い馬」とパートナーの乗り味をかみしめる。見守った指揮官も「凄い迫力だった。DVDで映像を見返しても追ってからの反応が凄いなと改めて実感したし、この1週間で何回も見直したぐらい(笑い)」と絶賛した。

 昨年のダービーを勝ち、秋には凱旋門賞(19着)に挑戦。今年初戦の京都記念でV発進するもドバイターフはレース前日に左前肢ハ行のため出走を取り消した。帰国後は北海道で休養。武豊は「見に行った時も筋肉は落ちていなかったし、(栗東に)帰ってきてからは驚くぐらいムキムキになっていた」とたくましく成長した馬体に目を細める。

 天皇賞歴代最多の14勝(うち秋は6勝)を挙げるレジェンドにとっても楽しみな一戦。今年のレーティング世界1位の同期イクイノックスとはダービー以来の再戦となる。「一緒に乗って圧倒的な強さを感じていた。イクイノックスとレースをするたびに、ドウデュースでまたいつか、という気持ちはあった。ようやく、その時が来た」とレース当日を待ち望む。

 2戦2勝の東京で再び頂点に輝く準備は整った。鞍上は「今のドウデュースの体調で東京の二千でやれるのは非常に楽しみ。いいレースをすることに集中したい」と意気込む。友道師も「強いダービー馬の走りをもう一度、見せることができると思う」と自信を持って送り出す。最強世代のダービー馬が久々の国内G1でNo・1を証明する。

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