七夕裕次郎&シナノヨシキュウに期待

[ 2023年6月2日 05:00 ]

 【地方からの風】来週はいよいよ東京ダービー。3歳馬の頂点が決まる。一方で、来年のクラシックを見据える2歳馬が各地でデビュー。今開催(5月29日~2日)の浦和でも3頭が勝ち上がった。その中の1頭がシナノヨシキュウ(牡2=岡田)。4頭立て(1頭取り消し)の最低人気だったが、直線で力強く抜け出して単勝2310円の波乱を演出した。手綱を取ったデビュー3年目の七夕裕次郎(22=浦和)は新馬戦初勝利。「テンが速い馬なので、スタートを決めてそのまま行けたらチャンスだと思っていた。調教から乗っている馬なので、うれしい」と笑顔だった。

 七夕は今年11勝(1日時点)。早くも昨年の勝ち星に並んだ。デビューから半年で岩手競馬へ期間限定騎乗。重賞勝利など活躍したが、武者修行から戻った昨年は思うように成績を伸ばせなかった。それだけに今年に懸ける思いは強い。「やっと浦和コースに慣れてきた。早く昨年の白星を追い越したい」と意気込む。そんな若武者をバックアップするのが岡田師だ。今年、七夕とのコンビで5勝。「いつも調教に乗ってくれるし“お互いさま”だよ。もっと安定感を出せるように、しっかり頑張ってもらえれば」と温かく見守っている。シナノヨシキュウも「馬体がいいし、性格も素直。新馬だけ勝って尻すぼみになる“線香花火”ではないよ」と評価した。人馬共に伸びしろ十分。今後も追いかけて損はない。

続きを表示

「2023 天皇賞(春)」特集記事

「青葉賞」特集記事

2023年6月2日のニュース