福永祐一、涙の騎手引退式 父・洋一さん、母・裕美子さん来場「長きに渡った親不孝を終えることができた」

[ 2023年3月4日 17:26 ]

北橋元調教師から花束を受け涙する福永祐一(撮影・亀井 直樹)
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 2月で騎手を引退した福永祐一師が4日、阪神競馬場で騎手としての引退式に臨んだ。

 20年に無敗3冠を達成したコントレイルの勝負服でパドックに登場。公私ともに長年交流が深かった北橋修二元調教師から花束と「ごくろうさまでした」という言葉をかけられると、涙がこぼれた。

 後輩騎手の川田将雅、同期の和田竜二、先輩の武豊から花束と言葉をかけられると、また涙腺がゆるむ。引退式には落馬事故で騎手生命を断たれた父で伝説の名ジョッキー、洋一氏と母の裕美子さんも登場した。

 引退式の最後のあいさつで、福永は「母親に対しては、まったく競馬に興味なかった自分が急に騎手になるということで驚かせましたし、つらい思いをずっとさせ続けてきたなと。27年、こんな親不孝はないなと思いながら続けてきましたけど、最後こうやって、怪我はありましたけど、健康な状態で引退することができて、ようやく長きに渡った親不孝を終えることができて本当にホっとしているし、申し訳ない気持ちでもいる」と話し、涙を流した。

 「これから調教師として一から、福永祐一としての調教師としてのキャリアを積み重ねていこうと思っている」と話したJRA通算2636勝の名手は、「デビューした時から多くのファンに応援していただいて、ほんとに幸せな騎手人生でした。自分には過ぎた騎手人生でした。これからたくさん応援していただいた方々の思いに応えていくためにも、競馬ファンのみなさんに応援してもらえる馬を競馬場に送り出していきたいと思う。最高の騎手人生でした。ありがとうございました」と結んだ。

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