【高知競輪G1「第38回全日本選抜競輪」決勝】古性が連覇 脇本差してG1で4度目V

[ 2023年2月27日 05:01 ]

昨年に続き、大会連覇を飾った古性優作
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 古性が全日本選抜連覇――。今年初のG1「第38回全日本選抜競輪」の決勝戦は26日、高知競輪で行われ、脇本雄太の逃げに乗った古性優作(32=大阪・100期)が直線追い込んで優勝。「KEIRINグランプリ2023」(12月30日=立川)の出場権利と賞金3642万円(副賞含む)を獲得した。古性のG1優勝は22年6月の高松宮記念杯以来4回目。2着は守沢太志、3着は三谷竜生だった。

 今シリーズは動きがさえ渡っていた。初日は捲り上げ直線で前にいたラインに切り込む古性しかできないアクション。2日目スタールビー賞では、脇本が叩かれる予想外の展開から、瞬時の判断で切り替え前をとらえきった。準決勝は脇本追走から余裕の差し。万全の状態で決勝戦を迎えた。

 レースは脇本が打鐘から先行する最高の展開に。しかし、そこからがいつもと違った。新田が古性の内で粘る態勢に。屈指の脚力を持つ新田が競りに有利な内のポジションなら、大抵の選手は競り負けるだろう。最大のピンチだったが「外でしっかり差し込んで対応しました」とびくともしない。新田は後退してあとは脇本との直線勝負。最後はガッチリ差し切った。

 「あんなに脇本さんが長い距離を行くとは思っていなかったのでビックリしました。改めて競輪選手として格の違いを感じました。ボクも脚を使っていっぱいだったので抜けるとは思わなかった」

 今年初のG1を制しグランプリ出場を決めたが、いたって冷静だ。ただ今後の戦いについて話す時は表情が引き締まった。

 「村上(義弘)さんがいなくなって改めて近畿の選手の真価が問われると思います。もっと力をつけて目の前のレースに全力で臨むだけです」

 賞金の使い道を聞かれても「物欲はほんとないんです」と話す冷静沈着な浪速のレーサーが、今年も脇本とともに競輪界を引っ張っていく。 

 ◇古性 優作(こしょう・ゆうさく)1991年(平3)2月22日生まれ、大阪府大阪市出身の32歳。府立清風高卒。11年7月プロデビュー。通算成績は964戦290勝。通算取得賞金は7億1037万円。主な優勝は第64回オールスター(21年)、グランプリ2021(21年)、第37、38回全日本選抜(22、23年)、第73回高松宮記念杯(22年)。1メートル68、77キロ。血液型O。

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