【ローズS】アートハウス 重賞初制覇、秋華賞主役に名乗り!母2着の雪辱へ

[ 2022年9月19日 05:20 ]

<中京11R・ローズS>人気に応え鮮やかに抜け出した川田騎乗のアートハウス(右)。左は2着サリエラ(撮影・椎名 航)
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 秋華賞トライアル「第40回ローズS」が18日、中京競馬場で行われ、1番人気アートハウスが好位から抜け出し重賞初制覇。16年の秋華賞2着だった母パールコードのリベンジへ向けて好スタートを切った。2着サリエラ、3着エグランタインとともに秋華賞(10月16日、阪神)の優先出走権を獲得した。

 台風14号の接近で強烈な風が吹き荒れた直線。476キロのパワフルな好馬体に仕上がったアートハウスには関係なかった。ラスト1Fで先頭に並びかけると力強く伸びて押し切りV。開催40回目にして初めて重賞勝ち馬がいないメンバー構成だったが、見事1番人気に応えた川田が勝利をかみしめる。

 「最後(2着馬が)迫っては来ましたが、雰囲気としてはいい内容で直線を走れていましたので、つかまることはないなという感触でした」

 矢作厩舎の2頭、パーソナルハイ、ラリュエルが前で展開を支配する中、先行グループの5番手で流れに乗った。「リズム良く前半、進んでいく中で自然と取れたポジションがあそこでした。そこで我慢できるように心掛けました」。ゴール前で2番人気サリエラが半馬身差まで強襲したが、着差以上の強さだった。

 川田&中内田厩舎のタッグは19年ダノンファンタジー、20年リアアメリアに続く当レース3勝目。中内田師は「春より精神的に落ち着いてくれてスムーズに調教が行えている」と成長に目を細める。オークスは2番人気で7着に敗れた。川田は「走りのバランスが崩れてしまった」と当時を振り返り「大事にケアしながら、ここまで歩んできたことで、ある程度改善できました。この感じで行けば、本番はさらにいい状態で向かえるんじゃないかという感触を得ることができました」と力を込める。

 母パールコードは16年秋華賞で惜しくも2着。母も管理していた指揮官は「リベンジという言葉だと思います」とラスト1冠獲りに燃える。川田も「しっかりと準備をして胸を張って2冠馬に挑めるような状態で秋華賞を迎えたいと思います」と本番を意識。打倒スターズオンアースへ、逆襲の秋が幕を開けた。

 ◆アートハウス 父スクリーンヒーロー、母パールコード(母の父ヴィクトワールピサ)19年2月26日生まれ 牝3歳 栗東・中内田厩舎所属 馬主H・H・シェイク・ファハド 生産者・北海道浦河町三嶋牧場 戦績5戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金8019万7000円 馬名の由来はアートハウス。 

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2022年9月19日のニュース