【福岡ボート ヴィーナスシリーズ第9戦・マクール杯】

[ 2022年8月16日 10:00 ]

ヴィーナスシリーズ第9戦で地元の期待を背負う大山千広
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 華麗な女子レーサーたちが夏の博多を彩る。6日間シリーズ「ヴィーナスシリーズ第9戦・マクール杯」がボートレース福岡を舞台に17日から開幕。地元の期待を背負う大山千広がドリーム戦1号艇で登場。出遅れた賞金争いでチャージをかける意味でも大事な大会になる。遠征勢ではまるがめレディースチャンピオンを制し、GⅠウイナーの仲間入りを果たした香川素子が参戦。手堅い走りで優勝争いを展開する。

 まずは新型コロナ感染拡大の影響もあり、当初発表されたメンバーとはかなり顔ぶれが変わっている。今の状況を考えると初日ドリーム組を含めて若干のメンバー変更があるかも。お目当ての選手がいる方は当日の出走表で出場を確認していただきたい。

 優勝大本命は地元の期待を背負う大山千広。今年は長いフライング休みの影響もあって、今節が12節目と出走回数が少ないが、6月の芦屋モーターボート大賞で復帰後は若松オールレディースでエース機を背に優勝。前走地のまるがめレディースチャンピオンでも勝負どころで強気の攻めを見せ優出(3着)。復帰前は70位前後だった女子賞金ランクも18位(8月11日現在)と一気にジャンプアップした。福岡は17年9月にデビュー初Vを飾ったように、相性の良さはピカイチ。首尾よく賞金を加算する。

 遠征勢ではまるがめレディースチャンピオンを制した香川素子の名が挙がる。実森美祐の勇み足で恵まれという形ではあったが、強烈なレース足を武器にビッグタイトルを手にした。現在はA2級に甘んじているが、近況は勝率もA1復帰ペース。コース不問の手堅い走りで福岡初載冠を狙う。

 倉持莉々は6月に続いての当地参戦。前回は2年以上のブランクが空いていたが、予選4位通過と好成績で準優に進出。惜しくも優出はならなかったが、見せ場はしっかり作った。今回は調整面でのアドバンテージもある。持ち味の積極的なレースを展開したい。また、宇野弥生も6月に続いての当地参戦。福岡では好不調の波が激しいタイプだが、前回戦は最終日にインと6コースで連勝と気を吐いた。持ち味はやはりスタート力。行き足が来ている時は成績も安定しやすい。山下友貴は昨年のクイーンズクライマックスシリーズで予選を突破。低調機で厳しい戦いも予想されたが、丁寧な仕上げで着をまとめた。近況はエンジンなりの成績が続いているだけに、パワー機を引きたい。

 ○…7月若松オールレディースで水神祭を飾った奥村明日香が難水面克服に挑む。「同期たちも喜んでくれたし、水神祭はうれしかったです。でも、1つ勝てたことよりも6着が続いたことの方が印象に残っています」。師匠は男子顔負けのスピードターンを武器にする小野生奈。現在は戦列を離れているが、奥村のレースは逐一チェックし、アドバイスを送っている。 「〝もっとスピードをつけて回りなさい〟とアドバイスされています。スピードを磨いて師匠の期待に応えたい。博多の目標は1つ勝つこと。前回は全然乗れなかったので、水面を克服したい」。伸びシロ満載の20歳。右肩上がりの成長に期待しよう。

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2022年8月16日のニュース