【桜花賞】ナミュール ゲート練習バッチリ!横山武も動き納得「いい感触」

[ 2022年4月7日 05:30 ]

横山武史を背に坂路を単走で追い切るナミュール
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 牝馬3冠初戦「第82回桜花賞」(10日、阪神)の追い切りが6日、東西トレセンで行われ、前哨戦のチューリップ賞を制したナミュールが栗東坂路で抜群の動きを披露した。美浦から駆けつけた鞍上の横山武史(23)は久々のコンタクトで好感触。春G1は2週続けて人気馬で悔しい思いをしたが、今週こそは勝利に導く。なお、同レースは7日に枠順が決まる

 馬場のド真ん中を軽快に駆け上がった。ナミュールは坂路で単走。鞍上の横山武が美浦から栗東に駆けつけた最終追いのテーマは人馬のリズムだった。思惑通り、序盤からピタッと息が合う。きれいな加速ラップを刻み、残り1Fで促すとひと伸び。4F54秒9~1F12秒0を馬なりで刻んだ。鞍上がコンタクトを取ったのは前走・チューリップ賞1着以来。横山武は「いい感触を持つことができた」と納得の表情。本番へ、確かな手応えをつかんだ。

 昨年はG1・5勝を含め重賞を9勝した横山武だが、今年の重賞勝利はチューリップ賞の1つだけ。先々週に開幕した春のG1シリーズは高松宮記念がレシステンシア6着、大阪杯はエフフォーリア9着と1番人気で2週連続の馬券圏外。それだけに「ここ2週は期待に応えることができていない。今週こそはキッチリ結果を出したい」と力強く、勝利への思いを口にした。

 唯一、黒星を喫した前々走・阪神JF4着は2馬身遅れのスタート。敗因はハッキリしている。チューリップ賞の前、陣営はゲート練習を中心に取り組んだ。その成果があり、チューリップ賞はキャリア4戦の中で最高のスタート。鞍上は「課題のゲートをうまく出てくれた」と振り返る。直線は前が詰まる不利がありながら、残り1Fで加速すると馬群の外から一気の突き抜け。阪神JFで敗れたライバルにリベンジを果たした。「エンジンがかかれば、いい脚を使える。良さは柔らかさ、そして走りに芯があること。両方を兼ね備えている馬はそういない」と長所を強調する。

 この日を含め、この中間も何度もゲートの駐立を確認している。高野師は「強制的な練習はチューリップ賞の前で完成している。今は復習の段階です」と自信の口ぶり。やれることは全てやった。「桜花賞は歴史、伝統のあるレース。夢を見られる馬だと思っているし、あとは信じるだけです」。課題を克服した大物が、いざ名牝の道へ。前走と同じ舞台、仁川で女王の座をつかみ取る。

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2022年4月7日のニュース