【川崎・エンプレス杯】ショウナンナデシコ重賞初V!進路こじ開けて差し切った

[ 2022年3月3日 05:30 ]

エンプレス杯で重賞初制覇を決めたショウナンナデシコ。
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 古馬牝馬の中央交流重賞「第68回エンプレス杯」(G2)が2日、川崎競馬場で行われた。単勝2・1倍の圧倒的支持を受けたショウナンナデシコが直線差し切り優勝、重賞初制覇を飾った。

 最大の勝負どころは直線を向いてすぐ。前は内から逃げたサルサディオーネ、クリノフラッシュ、レーヌブランシュの壁。手応えは絶好だが行き場がない。サルサとクリノの間を突こうとするがスッとそのスペースが閉じてしまった。だが次の瞬間だ。ラチとサルサの間に1頭分空いたのを見逃さなかった。首を突っ込ませると一気に追い出した。馬もそれに応え一気に末脚を伸ばすとゴールでは1馬身半抜け出していた。

 「馬が我慢することを覚えてくれたので最後まで脚を使えた。進路をこじ開けてくれたし、馬に助けられた。人気に応えられてホッとしている。力を付けているしこの先が楽しみ」と吉田隼は満足そうな笑顔でレースを振り返った。充実の5歳。この馬にとって今年は飛躍の一年となりそうだ。

 ▼2着サルサディオーネ(矢野)惜しかった…。道中でこれはいいと思ったが、勝ち馬の切れ味には完敗。距離も微妙に長いが本当によく頑張っている。

 ◆ショウナンナデシコ 父オルフェーヴル 母ショウナンマオ(母の父ダイワメジャー) 牝5歳 栗東・須貝尚介厩舎 馬主・国本哲秀氏 生産者・北海道日高町の天羽牧場 戦績19戦6勝(南関東2戦1勝) 総獲得賞金1億3394万9000円

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2022年3月3日のニュース