【ホープフルS】キラーアビリティG1初制覇!横山武騎手 2週連続V締めでG1・5勝“飛躍の年”に

[ 2021年12月28日 15:28 ]

ホープフルSを制した横山武騎乗のキラーアビリティ(左)(撮影・西川祐介)
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 今年の中央競馬を締めくくる2歳G1「第38回ホープフルS」(芝2000メートル)は28日、中山競馬場で行われ、キラーアビリティ(牡2=斉藤崇)がG1初制覇。鞍上・横山武史騎手(23)は先週の有馬記念に続き2週連続のG1制覇。今年は皐月賞でG1初勝利を飾るなど、一気にG1・5勝をマークし“飛躍の年”となった。

 勝ったキラーアビリティは父ディープインパクト、母キラーグレイシス(母の父コンガリー)の血統。通算成績は4戦2勝。JRA重賞、G1ともに初制覇。デビュー2戦目の未勝利戦(小倉・芝2000メートル)を1分59秒5の2歳コースレコードで快勝。前走・萩S(阪神・芝1800メートル)では勝ち馬ダノンスコーピオンとの競り合いにクビ差競り負け2着に終わったが、3着以下を5馬身離していた。

 そのレースぶりや前走・萩S組がホープフルSで好成績を残していることが評価されたのか1勝馬ながら人気を集めると、初の重賞&G1舞台で激走。初の中山コースにも対応し「2歳中距離王」を戴冠。来年のクラシック戦線“最有力候補”に名乗りを上げた。

 鞍上の横山武は先週の有馬記念(エフフォーリア)に続きJRA・G1を2連勝。今年は皐月賞(エフフォーリア)でG1初優勝を飾るなど、菊花賞(タイトルホルダー)、天皇賞・秋(エフフォーリア)も制し、この1年だけで5勝を挙げる活躍を見せた。

 管理する斉藤崇師は、今年の宝塚記念(クロノジェネシス)に続くJRA・G1制覇で通算6勝目。ホープフルSはG1格上げ前を含め初制覇となった。

 ▼横山武「2週連続で調教乗せていただき、勝つ馬だと感じていた。ただちょっと難しさを感じていたが、リラックスして走ってくれて、いいポジショニングで頑張ってくれた。(有馬記念に続き2週連続のG1制覇に)同じオーナーさんですし、エフフォーリアも強かったが、この馬も強かった。馬に感謝したい」


 ▼ホープフルS 2014年に2歳中距離路線の頂点に位置する競走として、従来阪神・芝2000メートルで行われていたG3の「ラジオNIKKEI杯2歳S」を、皐月賞と同じコース・距離である中山・芝2000メートルに移し、レース名も「ホープフルS」に変更。格付けは前身のラジオNIKKEI杯2歳Sの競走実績を踏まえG2となったが、2017年にG1へ昇格した。競走名のホープフル(Hopeful)とは、英語で「希望に満ちた」「望みを持つ」という意味。そのレース名の通り有望な若駒がそろう。

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