【有馬記念】(2)パンサラッサ 大逃げ絶好枠!戦法に迷いなし波乱演出必ず

[ 2021年12月24日 05:30 ]

厩舎周りで運動するパンサラッサ
Photo By 提供写真

 23日、公開抽選で第66回有馬記念の枠順が確定した。小回り中山芝でコースを1周半、コーナー6回のコース設定で、近年は明確に内枠優位、外枠不利がトレンド。最高の枠をゲットしたのは1枠2番パンサラッサ。高らかにハナ宣言だ。クロノジェネシスは7番、エフフォーリアは10番で不満なし。有馬記念は後楽園、新宿、難波、梅田の各ウインズで金曜発売(午後2~7時)される。

 21年の競馬界を盛り上げた矢作厩舎。暮れの大一番を前に再び“追い風”が吹いた。12番目に選ばれた、パンサラッサと書かれたボール。馬番は(2)番に決まった。逃げ馬にとっては絶好の内枠をゲット。コンビを組む菱田は「残っていた16、9番は嫌だなと思っていたので、最高中の最高の枠です」と喜んだ。

 矢作厩舎は今年、ラヴズオンリーユーが香港、米国の国際G1・3勝。昨年の3冠馬コントレイルはジャパンCで見事、ラストランを飾った。矢作師は「願ってもない最高の枠。コントレイル(のジャパンC)と同じ枠だしね。今年は枠順がついているな(笑い)」

 さらに、同じ逃げ馬のタイトルホルダーが大外の16番に入った。内から主張すれば、ロスなく先手を奪えそう。指揮官は「スタートセンスとこの枠順で自分から大きくリードを取りたいし、自分の形に持ち込みやすい」と鞍上の菱田に託した。

 前走の福島記念はハイペースの大逃げで後続を完封。引き続きコンビを組む鞍上は「舞台は整ったと思います。スタートを決めて行きたいですね」とゲートに全集中の構えだ。

 デビュー10年目の鞍上にとって、有馬記念は3度目の参戦(過去2回はラストインパクトとのコンビで14年7着、15年12着)となる。「乗せてもらえることに感謝して、元気いっぱいに逃げ切りたいと思います」と堂々宣言した。戦法に迷いはない。世界を制した厩舎の勢いも追い風に、アッと驚く大逃走劇で波乱を演出するか。

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2021年12月24日のニュース