【有馬記念】池江勢14年連続の出走 ペルシアンナイトで今年も波乱

[ 2021年12月22日 05:30 ]

角馬場で運動するペルシアンナイト
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 【G1ドキュメント・栗東=21日】下馬評では3歳にして天皇賞・秋を制したエフフォーリアと前年覇者クロノジェネシスの一騎打ちムードが漂う有馬記念。が、火曜朝から取材の感触は違った。クロノジェネシスの斉藤崇師は「いい頃と比べると物足りない」と本音を口にする。凱旋門賞で7着に敗れた後遺症がなければいいが…とオサムは願う。

 一方、エフフォーリアは逃げ馬パンサラッサの参戦がレースを難しくすると話す関係者が多い。飛ばすパンサラッサ、タイトルホルダーの2頭を意識しながら背中にルメール&クロノジェネシスの脅威を感じる。まさに前門の虎、後門の狼。23歳、横山武にのしかかる重圧は相当だ。

 確実に言えるのは今年の有馬記念はペースが流れるということ。そこでペルシアンナイトに浮上の目が出てくる。送り出す池江厩舎は暮れのグランプリ4勝、14年連続の出走になる。13年に1番人気で有終の美を飾ったオルフェーヴルのような上位人気だけでなく、12年に10番人気オーシャンブルーで2着、14年に9番人気トゥザワールドで2着と波乱も演出している。

 「以前は10月、11月がピークだったペルシアンナイトが今年はこの時期も悪くない。いい状態ですよ。有馬記念はマイラーでも上位に来て、2000メートルがベストの馬が勝ったりするレースだからね」

 池江師は虎視たんたんだ。年が明ければ8歳になるが無欲の参戦ではない。近4走はいずれも1秒以内。鞍上にC・デムーロを確保できたのも幸い。枠順にポジション。条件さえかみ合えば勝ち負けに届いても何ら不思議ではない。中2週での参戦も奮起をうながすカンフル剤のような要素になる。有馬を知り尽くした指揮官が送り出すナイト(騎士)の一撃がある。

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2021年12月22日のニュース