【阪神JF】激アツ!須貝厩舎のアルテミスS出走組 ベルクレスタが浮上

[ 2021年12月7日 05:30 ]

鈴木康弘「達眼」馬体診断

ベルクレスタ
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 過去10年の傾向から勝ち馬に迫る「G1データMAX」。今週は2歳女王決定戦「阪神JF」を取り扱う。たどり着いたのは先週チャンピオンズCのリベンジをもくろみ、阪神JFに抜群の相性を誇る“あの厩舎”の素質馬だ。

 (1)前走 近年は有力ステップレースの傾向に明確な変化が。昨年の優勝馬ソダシを筆頭にアルテミスS組が【3・3・3・15】(連対率25%)と急台頭している。昨年3着ユーバーレーベンも、アルテミスS9着敗戦から本番で巻き返した。14年に重賞へ昇格したタフな東京マイルでの前哨戦に素質馬が集まっている印象だ。また、それまでの最有力ステップだったファンタジーS組も【3・1・1・34】と依然侮れない。

 (2)厩舎 厩舎別では須貝厩舎が3勝でトップ。12年ローブティサージュ、13年レッドリヴェール、20年ソダシで優勝し、勝率は驚異の75%を誇る。ローブとリヴェールは共に5番人気で、上位人気に支持されていなくとも警戒したい厩舎。一方、東西別では関東馬の方がやや優勢。出走数が少ないにもかかわらず3勝を挙げ、勝率5・4%、連対率12・5%は関西馬をリードしている。

 (3)距離 勝ち馬10頭の内、1600メートル以上の経験がなかったのは19年レシステンシアのみ。基本的にはマイルでの勝利経験があった馬をチョイス。もしくは芝1800メートル戦を勝っていた12年ローブティサージュのような距離短縮組が本番で好走している。

 【結論】◎は須貝厩舎が送り出すベルクレスタに行き着く。アルテミスS(2着)はサークルオブライフに屈したが、着差はわずか首だけ。2走前の未勝利戦では1600メートルで強い競馬を見せている。先週チャンピオンズCを制した鞍上・松山の勢いも頼もしい。次点でアルテミスS勝ち馬サークルオブライフを推奨。関東の国枝厩舎は昨年2着サトノレイナスを送り出し、09年はアパパネで優勝した。アーモンドアイなど牝馬での実績が光る同厩舎なら、関西圏への初輸送にも不安は少ない。

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2021年12月7日のニュース