【天皇賞・秋】ポタジェ 川田とのコンビ5戦5勝!“3強”撃ち狙う

[ 2021年10月30日 05:30 ]

ポタジェ
Photo By 提供写真

 トレセンの最前線で取材する記者が気になる穴馬に迫る秋の連載企画「G1リベンジャーズ」。土曜付は決断の日だ。大阪本社の寺下厚司記者は31日ゲートインを迎える「天皇賞・秋」で超堅実ホース、◎ポタジェの一撃に懸けた。3強封じはコンビ成績5戦5勝!!川田のエスコートに託す。

 競馬は記憶のスポーツとも言われる。3強の天皇賞・秋は、これまでも何度かあった。まず、その定義として1~3番人気の単勝オッズが「5倍以内」かつ4番人気が「10倍以上」とすると、21世紀(01年)以降では3回あった。

 直近では13年。現地で取材した当時のレースは鮮明に覚えている。1番人気ジェンティルドンナ(単勝オッズ2・0倍)、2番人気トウケイヘイロー(4・4倍)、3番人気エイシンフラッシュ(4・7倍)。勝ったのは5番人気ジャスタウェイ(15・5倍)だった。強烈な切れ味を発揮してジェンティルドンナに4馬身差V。圧巻の勝ちっぷりだった。

 それ以前では08年。1番人気ウオッカ(2・7倍)、2番人気ダイワスカーレット(3・6倍)、3番人気ディープスカイ(4・1倍)の3頭が追い比べになり馬体を並べてゴール。人気順の決着になった。

 そして、01年。1番人気テイエムオペラオー(2・1倍)、2番人気メイショウドトウ(3・4倍)、3番人気ステイゴールド(4・5倍)が3強を形成。レースは1、2番人気のワン・ツー決着かと思ったところに、大外から1頭飛んできた。4番人気のアグネスデジタル(20・0倍)だった。

 01、13年に3強をまとめて負かした勝ち馬は4歳馬だった。その“再現”を託すなら4歳馬、◎ポタジェしかいない。前走の毎日王冠(3着)は瞬発力勝負で上位2頭に離されたが、ゴール前はもう一度差を詰めていた。友道師も「目標にされた分もあったが、最後は盛り返していた。2000メートルの方が競馬もしやすい」と距離延長で反撃に燃える。

 コンビ復活の川田とは5戦5勝と負けなし。指揮官は「エンジンの掛かりが遅いから、しっかり追ってくれるジョッキーの方が合っている」と信頼を寄せた。鞍上はレイパパレ(4番人気)に騎乗した今年の大阪杯Vでコントレイル、グランアレグリアを完封。安田記念はダノンキングリー(8番人気)でグランアレグリアに競り勝った。ここも強敵封じのエスコートに全権委任だ。

続きを表示

2021年10月30日のニュース