【菊花賞】アサマノイタズラ上昇度はピカイチ

[ 2021年10月21日 05:30 ]

ドゥラモンド(左)と併せて追い切るアサマノイタズラ(撮影・郡司 修)
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 【G1ドキュメント・美浦=20日】寒さも増して、小田は前日より1枚着込んだ。開門直後のWコースにアサマノイタズラが登場。嶋田(レースは田辺)を背に5F68秒0~1F11秒8。直線は内に入り、ドゥラモンド(3歳2勝クラス)と楽々併入した。軽やかな身のこなしが、さらなる上積みを物語る。

 手塚師は目を輝かせた。「先週の追い切りが時計以上に内容があったので、阪神への輸送も考慮して、気持ち余裕がある程度でやった。セントライト記念の時は重苦しさがあったが、それも解消している」

 ラジオNIKKEI賞12着から挑んだ前走は9番人気の低評価。小田も当日の出走表は無印(汗…)。ただし、一番驚いたのは初騎乗だった田辺かもしれない!?

 「菊花賞の権利(3着以内)が獲れればと思ったけど…。思った以上に最後に脚を使ってくれた。初めて乗ったのでそれ以前とは比較できないけど、重苦しいと思っていたので」

 指揮官と鞍上のジャッジは完全に一致。ラスト1冠に向け、上積みしかない。田辺は「3000メートル?前走と同じような感じでリラックスして走れれば。前走の差し切りをもう一度、大きいところでやれれば」と意気込んだ。クラシック追加登録料200万円を払い、執念のラスト1冠参戦。今年G12勝を含め、重賞7勝と快進撃の手塚師は結んだ。「厩舎はずっといい調子できているけど、G1はそう甘くはない。今回もチャレンジャーの気持ちです」。

 吹き荒れる北風は冷たかったが、小田はホットになっていた。一体、何番人気なのか?少なくとも無印にはできない上昇度だ。

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2021年10月21日のニュース