【G1児島キングC】佐藤 10年越しのG1初V!力強く押し切って9年前のリベンジ成功

[ 2021年10月15日 05:30 ]

9年前のリベンジに成功してG1ウイナーの仲間入りを果たした佐藤
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 ボートレース児島の「G1児島キングカップ開設69周年記念競走」は14日、第12Rで優勝戦が行われ、佐藤翼(33=埼玉)がインから力強く押し切り勝ち。今年初の優勝は待望のG1タイトル初奪取となった。外マイから続いた桐生順平が2着に入って埼玉ワンツー決着に。3着は先行する菊地孝平を2Mで差し返した斉藤仁だった。

 9年の時を経てリベンジに成功だ。12年の徳山新鋭王座決定戦で、G1初出場初優出という離れ業をやってのけて、しかも1号艇。“デビュー戦”で初のビッグタイトル奪取の最大のチャンスを迎えた。逃走に燃えて挑んだが、痛恨F。2号艇の茅原悠紀が恵まれでG1初Vを飾った。今回、くしくも2枠には茅原がいたが、インから素早く先マイを決めてV。待ち焦がれたG1優勝を成し遂げた。

 「茅原さんがいて意識しましたが、9年前の悔し涙は無駄ではなかったです」

 今回はうれし涙になったが、悲願達成を実現できたのは佐藤の成長と大きな“翼”が備わっていたからこそ。「やっぱりいいエンジンでした」と言うように、評判57号機のパワーが佐藤を勢いよく羽ばたかせた。

 女子レーサーで愛妻の土屋南の地元水面で男を上げられたことも何かの縁。11月17日からの津ヴィーナスシリーズで復帰する土屋に大きなエールにもなった。

 「それはそれは縁を感じますよ。今節はなぜか上出来でしたからね(笑い)。復帰する彼女にも“俺に任せろ”と言えますね」

 これで今年の獲得賞金ランクは20位付近まで浮上。グランプリ出場も視野に入ってきた。

 「その先に(グランプリ出場が)あればいいですけど、まずは目の前ですね」

 今後も一戦必勝のポリシーを貫く。さらなる上のステージで金閣の頂に舞う鳳凰(ほうおう)のように、さんぜんと輝く日も近いだろう。

 ◆次走 優勝した佐藤翼は18日からの鳴門一般戦に出場し、深川真二、中野次郎らと対決する。茅原悠紀、桐生順平、毒島誠は26日からの平和島SGボートレースダービーで松井繁、前本泰和、浜野谷憲吾らが相手。菊地孝平は12月4日からの鳴門プレミアムG1BBCトーナメントで石野貴之、平山智加、平高奈菜らと激突する。斉藤仁は21日からの蒲郡一般戦で北村征嗣、今泉友吾らと覇権を争う。

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2021年10月15日のニュース